インドの健康生活

インドの健康生活

インドの水道水について考えてみる つづき

2012年12月29日のブログ「インドの水道水について考えてみる」でもご紹介しましたが、

チェンナイで生活している間に、

近くにある州政府機関Chennai Metropolitan Water Supply and Sewage Board(チェンナイ上下水管理局)へ、

アパートの水道水を分析してもらっていました。

ちなみに現在は妊娠がわかり日本に帰国していますが、

出産後にまたチェンナイに戻る予定です。

IMG_3535

インドの水道水については直接飲まないようにと、

以下のように外務省からのインド生活での注意事項としても記載されています。
======
衛生事情(水、食べ物についての留意事項等)
「汚染された水や食べ物に起因する疾患(経口感染症)が多いので、生水は飲用せず、煮沸した水かミネラル・ウォーターを飲むようにしてください。食べ物については十分に加熱したものを食べ、手洗いを励行することが重要です」

======

 

水分析をお願いすることにしたキッカケとして、

水の品質がよくなさそうであることはわかるのだけど、
「具体的にどのように良くないのか?」そして、
「インドの都市インフラも少しずつ整備されてきているのだから、案外、煮沸しなくても飲めるのでは?」
思っていた(半分願っていた、笑)ので、確認のためお願いしてみました。

 

まず日本の水質検査内容について調べてみると、

日本の上水の検査項目は50項目あるようです。

一方、今回のインドの水質検査結果より得られた項目は21項目しかなく、

そのうち日本と同じ検査項目は9項目のみであることが分かりました。

IMG_3660

今回のインドの水質検査結果にはなくて、気になる項目として

たとえば

微生物に関する項目(一般細菌数や大腸菌数)や
工業用廃水などに含まれる一般有機化学物質に関する項目(四塩化炭素やベンゼン)などがあります。

なぜなら、上水中に

微生物が存在すると感染症につながる、

一般有機化学物質が存在すると体調不良に直接的につながりやすいからです。

 

これらの情報を得られない以上、

少なくとも今回の結果からは、我が家の生水を飲んでも大丈夫といえそうにありません。

さらに、インドの上水の検査項目にこれらの項目自体がないと仮定すると

そもそも生水で飲むことを前提には供給されていないと言えそうです。。。

また、煮沸した水でも、

例えば有機化学物質の一つであるテトラクロロエチレンの沸点は約121℃であることを考えると、

煮沸しても有機化学物質が含まれている可能性もあり、

飲用にはミネラルウォーターを使っておいた方が良さそうです。

 

インドでは、上水道の普及さえも、満足ではない状況を考えると

(インドの上水道普及率約70%、ちなみに日本の上水道普率は約98%)、

そもそも生水を飲むという発想自体が贅沢すぎたのかもしれません。
そう考えると日本では蛇口をひねれば飲める水が届くことが、
どれだけありがたいことなんだろうって思えてきます。

現在、この日本の水道技術を海外で役立てるため色々活動されているようです。
地元大阪の大阪市水道局の水もすごく良いようで、すでにベトナム等で技術交流をされているようですが、

ぜひインドにもきてほしいって、ついつい考えてしまいます。

 

参考

日本の上水に関する50項目の詳細

日本の上水道普及率

インドの上水道について

 

謝辞
今回のブログを書くにあたり
大阪 水・環境ソリューション機構の水のプロの方に、インドの水検査項目の見方、判断の仕方等のアドバイスをいただきました。
大変感謝申し上げます。

 

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インドの水道水について考えてみる

インドの水は危険だから気をつけた方がいい

そう言われてインドに来ましたが実際のところどうなんでしょうか。

実は今、妻の調査の一環として

アパートの水道水を近くにある州政府機関Chennai Metropolitan Water Supply and Sewage Borad(チェンナイ上下水管理局)へ持参して水質を分析してもらっています。

その結果が出たらご報告したいと思いますが、

正直、今のところはインドの水に関して何か問題になったことはありません。

水道水で歯磨きをしていますし、

水道水で食器も洗っています。

出される水をそのまま飲めるレストランも少なくありません

ただ、一度シャワーを浴びようとしたら赤色の水が出てきたことがありました。

これには焦った。笑

ですが、少し時間が経つとまたいつも通りの透明な水に戻ったので

「ちょうどそのとき屋上の水タンクを誰かが掃除していたのではないか」

という説が有力だとしてあまり気にしないようにしています。

ただ、「ある日、水道水からエビが出てきた!」という本当かウソか分からぬ話も聞いたことがあるので

やはりインドの水。油断はできないですね。笑

ところで、インドに来てから水道料金を請求されたことがありません。

電気代は毎月払っていますが、調べてみるとどうやらインドでは水道料金は基本的にタダのようです。

上下水道の管理は原則、日本と同様に各市区町村が行っているようですが、

「水道料金がタダ」であることも一因となって

上下水処理の運営や管理がおろそかになっているのではないかと思われます。

結果的に、水質は改善されず、また水の無駄遣いも起こってしまう。

最近は水道メーターを取り付けて一定量を超えると有料にする

といった地域も出てきているようですが、まだごく一部の地域のみのようです。

そんな状況の中、学校などの教育機関や医療施設など、

日常的にある一定量以上の純水が必要な場所においては、

大型の浄水設備を導入したりしているようです。

小学校の頃に運動場の脇にある水道でガブガブ飲んでいた水がいかに有難いことだったか

今になって本当に実感しますね。

ちなみに我が家の飲み水はこれ。

コカ・コーラ社のミネラルウォーターKinley Water。

25リットルで90ルピー(約180円)です。

今年は降雨量が少なかったというチェンナイは、

近い将来の水不足が懸念されています。

不自由なく使えるきれいな水が、

私たち日本の生活をどれだけ支えてくれているか

これは、インドが教えてくれたことの中のひとつです。

 

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デドックスなクミンシードティー

あるインド人のお宅で、お茶を出してもらいました。

先日、買ってきたスパイスのどれかの匂いに似ている気がしたので聞いてみると
クミンシードのお茶らしいです。

クミンシードといえば、
インド料理のはじめに油で炒めて香りを出すのに使われるスパイスだとは聞いていましたが、
お茶としても飲むことは知らなかったのでビックリ!

そのお宅では、毎朝作っておいて、健康のためお水の代わりに少し温かいクミンシードティーを飲むようにしているとのこと。

調べてみると、

クミンシードはクミン(セリ科の香草)のシード(種)で、クミンの和名は「馬芹、当帰」。
クミンはインドではジーラ(jeera)ともいわれるようです。

また、クミンシードティーは、消化を整えてくれる作用があってデドックス効果があるとのこと。

クミンシードティの作り方を教えてもらいました。

水(約200 cc)を沸騰させて、クミンシード(約小さじ1杯)を加えて煮出す。
クミンシードを除いて出来上がりです。

はじめ、そのお茶をいただいたとき、
独特の匂いが気になったのですが、途中からは匂いに慣れてきて、気にならなくなりました。

ちなみにクミンシードの香りはインド料理の基本となっていて、食欲を増進させる香りと言われるそうなので、好きな人にとってはいい匂いと感じるのかも…!

口に含むとお白湯を飲んでいる感覚と変わらず、飲みやすいです。

最近は、クミンシードティを飲むことがクセになってきて、
家で毎日作りおきしています。

クミンシードの匂いに好き嫌いがあるかもしれませんが、
オススメです!

 

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生薬としてのスパイス?!

日本にいるときは、「カレーはカレー粉から作る派」だった私。インド料理のお店に行ったことも2〜3回しかなかったくらいです。そして、カレーに使われるスパイスにどのようなものがあるのかさえ、よく知らずインドに来てしまっておりました、汗。

そんな私ですが、最近「スパイス専門店」に行ってきました。そして、「スパイスって何…?」と考え調べてみてわかったことは、多くが「生薬」として使われるものと同じ(または似た)成分で、植物の根や茎、果実、種子などであること。和名にしてしまえば、生薬として聞き覚えがあるものが多いことに驚きました。

カレーなどのインド料理によく使われるスパイスとして、たとえば…

「ターメリック」・・・黄色の成分

ショウガ科、和名:ウコン

【効能・効果】殺菌作用、血液の浄化、止血効果、強壮作用など

(ウコンを毎日のようにとるインド人は暑さにも負けず元気なはずだと妙に納得しました。)

「レッドペッパー」・・・赤色の成分

ナス科、和名:赤唐辛子

【効能・効果】健胃薬、凍瘡・凍傷の治療など

「コリアンダー」・・・とろみ成分

セリ科、和名:コエンドロ(葉:パクチー、種子:コリアンダー)

中国ではチャンツァイ(香葉)とも呼ばれる。全草の乾燥品である「胡荽」として生薬としても使われる。

【効能・効果】炎症緩和、毒素排泄など

※ 効能・効果についてはヒトでの有効性に関するエビデンス(科学的根拠)がすべてとれているものではありません。

 

その他のスパイスにもシナモン、ニンニク、ショウガ、ミント、フェンネル(和名:ウイキョウ)などなど。

また、インドの味といえば!でよく耳にする「マサラ」というのは、これらのスパイスを調合したものだということも実は最近知りました。

(なんだか「そんなの当然!」と言われそうでお恥ずかしいのですが…。)

 

今まで「カレー粉から作るカレー」について味は気にしても「身体への良し悪し」という視点で考えたことはなかったのですが、「スパイス(生薬)から作るカレー」として考えると、味だけでなく身体にも良い作用がたくさんありそうなことに気づけて興味がわいてきました。

(ただ、スパイスの食事になれない日本人が、突然スパイスをとりすぎると胃腸に負担がかかりそうで少し心配ですが…。)

今度、英語の先生のお母さんがインド料理を教えて下さるそうで、私の英語の聞き取り力に不安はあるものの楽しみにしています。

インドに来たからには、「カレーはスパイスから作る派」といえるようになりたいです。

【参考】

レヌ・アロラの「おいしいインド料理」 柴田書店

 

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アーユルヴェーダ(Ayurveda)という名のインド式治療法

インドの伝統医学である“アーユルヴェーダ(Ayurveda)”は

病気になりにくい心身をつくることによって

健康を維持する「予防医学」の考え方に立っていて

約5000年もの歴史を持っているんだそうです。

また、ウィキペディアによると

「心、体、行動や環境の調和も含めた全体としての調和が健康にとって重要」とされていて、

オイルマッサージを行うのは

余分なエネルギーや未消化物を体外に排泄させるための準備段階の処置に過ぎないのだとか。

日本ではこの「準備段階」のオイルマッサージ等が

インド式美容やセラピーとして広まっているような印象を受けますが、

インドではその後の心身の浄化処置を含めて

「治療」として認知されていることが私にとって新しい発見でした。

 

この”アーユルヴェーダ”

日本にいた頃からずっと気になっていたので、

妻が何度か行っている家の近所にあるアーユルヴェーダ医院で

(妻のアーユルヴェーダ体験記はこちら)

120分のコースを体験してきました。(2,900ルピー(約4,000円))

アビヤンガ(Abhiyanga)という全身オイルマッサージと、

タイラダーラ(Thaila Dhara)という頭部にオイルを浸し続ける治療を組み合わせたものです。

男性には男性スタッフが2名つき、

女性には女性スタッフが2名つきます。

個室に入るやいなや

「Remove all」と言われ、すっかり全裸なりました。

厳密にいうと頼りないふんどしのようなものを渡されましたが、

スケスケなので全裸も同然ですね。(笑)

不思議な形をした木製のベッドと、

男性スタッフ2人を横目に、

多少の不安を覚えながらまず最初は木箱のようなものに座らされました。

ドクダミ茶のような独特の香りのする黒いオイルを

(後で確認すると 『Kottam Chukkaadi』という名のオイルだそうで、

オイルのビンには略称で『K.T.C.H』と書かれていました。)

頭皮に塗りこんで15分ほどかけて念入りにヘッドマッサージが始まります。

ヘッドマッサージが終わっていよいよベッドに寝かされると、

男性スタッフ2人が全身に温かいオイルを塗りこみ始めました。

独特の香りにつつまれながら、

とても気持ちのよいマッサージなのですが、

正直、あまりの無防備な自分の姿と、

今まで体験したことのない激しいにマッサージに

10分ほど自分自身との葛藤が続きました。

それでも、最後のほうは多少おち○ちんに手が当たろうが

おしりの割れ目にまでオイルを塗りたくられようが、

ほぼほぼ身をゆだねることに成功しました。(笑)

残り30分くらいで始まったタイラダーラは最高に気持ちがよく

額にオイルを垂らし始めてから5分もしないうちに眠ってしまいました。

目が覚めたときは頭の中が空っぽになったような感覚でした。

そして、ここからが本当の「治療」が始まるんだな、と再認識しながら、

次回はアーユルヴェーダ発祥の地ケララ州か聖地スリランカで、

泊りがけで全ての処置を経験してみたいなーと企んでいます。