チェンナイで新しいことを始めるきっかけ

by 田中啓介 / Keisuke Tanaka

今年もいつの間にかもう5月ですね

インドは本格的な夏を迎えています。

気温39度、湿度70%超で昼間は完全にサウナ状態。

めたくそ暑いです。5分も歩けば全身汗だく。

これからさらに暑くなっていくなんて・・・・・

恐るべしインド

そんな中、毎週一回の5キロマラソンを始めました。

バカか、と思われるでしょうが

夜のビーチ沿いは気温も下がり、

海風にも吹かれて意外に気持ちがいいんです。

 

実は、日本にいた頃からマラソンには興味があったのですが、

短距離ながら、今さらようやく始めることができたのには訳があります。

とてもくだらない話なのですが、

チェンナイにはあまりやることがないからです。笑。

 

日本にいれば楽しいことはいくらでもあります。

お金さえあればいくらでも選択肢はあって、

やりたい事をやりたい様にできる豊かな生活環境がある。

一方で、よほどの強い意志を持って目標を設定しなければ、

人間なんて目の前の欲を満たすためにすぐに楽をしてしまう生き物です。

日本で私たちが毎日何気なく行っている「消費」もそう

自分が本当に欲しいものを買っているでしょうか。

「消費」の多くが、企業の広告戦略によってむしろ欲しいと思わされていて、

私たちは、物欲を満たすためにあまり深く考えることなく「消費」活動を繰り返します。

「消費」の奴隷になっているのではないかとさえ感じるほどです。

ささやかな自分の心の声に耳を傾けるには、

日本という国はあまりにも雑音が多すぎるのかもしれません。

そういう意味で、

ここチェンナイには物欲を満たしたくなるような画期的な商品もなければ、

遊びに行きたくなるような場所もないし、

毎日通いたくなるような居酒屋もない。笑

特にやることもないから、

以前から興味のあったマラソンでもやってみるか、と。

 

日本では「断捨離(だんしゃり)」という言葉をよく聞きますが、

これは、ヨガの考え方である「断行」、「捨行」、「離行」から来た言葉です。

インドで生活をしていると、

以前よりもシンプルで身軽な生活ができているように感じるのは

気のせいではないかもしれません。

 

(住んでいるアパートの窓から見えるチェンナイの街の景色↓)

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