アーユルヴェーダ(Ayurveda)という名のインド式治療法
インドの伝統医学である“アーユルヴェーダ(Ayurveda)”は
病気になりにくい心身をつくることによって
健康を維持する「予防医学」の考え方に立っていて
約5000年もの歴史を持っているんだそうです。
また、ウィキペディアによると
「心、体、行動や環境の調和も含めた全体としての調和が健康にとって重要」とされていて、
オイルマッサージを行うのは
余分なエネルギーや未消化物を体外に排泄させるための準備段階の処置に過ぎないのだとか。
日本ではこの「準備段階」のオイルマッサージ等が
インド式美容やセラピーとして広まっているような印象を受けますが、
インドではその後の心身の浄化処置を含めて
「治療」として認知されていることが私にとって新しい発見でした。
この”アーユルヴェーダ”
日本にいた頃からずっと気になっていたので、
妻が何度か行っている家の近所にあるアーユルヴェーダ医院で
120分のコースを体験してきました。(2,900ルピー(約4,000円))
アビヤンガ(Abhiyanga)という全身オイルマッサージと、
タイラダーラ(Thaila Dhara)という頭部にオイルを浸し続ける治療を組み合わせたものです。
男性には男性スタッフが2名つき、
女性には女性スタッフが2名つきます。
個室に入るやいなや
「Remove all」と言われ、すっかり全裸なりました。
厳密にいうと頼りないふんどしのようなものを渡されましたが、
スケスケなので全裸も同然ですね。(笑)
不思議な形をした木製のベッドと、
男性スタッフ2人を横目に、
多少の不安を覚えながらまず最初は木箱のようなものに座らされました。
ドクダミ茶のような独特の香りのする黒いオイルを
(後で確認すると 『Kottam Chukkaadi』という名のオイルだそうで、
オイルのビンには略称で『K.T.C.H』と書かれていました。)
頭皮に塗りこんで15分ほどかけて念入りにヘッドマッサージが始まります。
ヘッドマッサージが終わっていよいよベッドに寝かされると、
男性スタッフ2人が全身に温かいオイルを塗りこみ始めました。
独特の香りにつつまれながら、
とても気持ちのよいマッサージなのですが、
正直、あまりの無防備な自分の姿と、
今まで体験したことのない激しいにマッサージに
10分ほど自分自身との葛藤が続きました。
それでも、最後のほうは多少おち○ちんに手が当たろうが
おしりの割れ目にまでオイルを塗りたくられようが、
ほぼほぼ身をゆだねることに成功しました。(笑)
残り30分くらいで始まったタイラダーラは最高に気持ちがよく
額にオイルを垂らし始めてから5分もしないうちに眠ってしまいました。
目が覚めたときは頭の中が空っぽになったような感覚でした。
そして、ここからが本当の「治療」が始まるんだな、と再認識しながら、
次回はアーユルヴェーダ発祥の地ケララ州か聖地スリランカで、
泊りがけで全ての処置を経験してみたいなーと企んでいます。