チェンナイ婦人がティ・ナガール(T.Nagar)に集まるワケ

by 田中啓介 / Keisuke Tanaka

チェンナイの「T.Nagar」という街に、おでこに付けるビンディとサリーを探しに行ってきました。サリーを探すには「T.Nagar」がいいよ、との噂を聞いたからです。

ここは小さなお店と百貨店が、所狭しと並んでいる庶民的な雰囲気の街です。大阪でいうと問屋さんが多く並ぶ船場のイメージでしょうか。さらに人の多さは東京の原宿並み!

まずはビンディを売っているお店。

ビンディはヒンドゥー教の人にとっては宗教的な意味があるようで、元来は赤い粉をつけるもののようですが、最近はオシャレとしてつけている方も多いようです。

ここではシールタイプの一回使い切りのものがたくさん売られており、キラキラした可愛いデザインも多く、見ているだけでも楽しめます!

価格は1セット(1シートに5〜10回分)で5ルピー(約7.5円)くらいから。多くのものが1セット20ルピー(約30円)前後で買えます。大型のショッピングモールでもビンディを売っていることもありますが、50ルピー(約70円)くらいからなのでお値段もT・Nagarの方がお得です。

(ちなみに写真の中で女子が向いている視線の方にはアクセサリーがたくさん売られています。)

 

次にサリー屋さん。

すべてサリーですが、素材によって大きく2つ(シルクとコットン)に分けられ、さらにそれぞれが多種類に分けられています。

インドでは、州によってそれぞれがまるで別の国かのように文化等に特徴があるといわれますが、サリーでも地域によって特徴が!

まずはバラナシシルクサリー。これは北インドのガンジス川のあるバラナシのもの。艶っぽい質感。写真はシックな色ばかりが写っていますが、カラフルなものも。

チェンナイのあるタミルナードゥ州のディンドゥッカル村で作られる綿のサリー。エレガントな雰囲気が格好いい。

南インドのアーユルヴェーダで有名なケララ州のケララサリー。白っぽいベージュとゴールドを基調としていて、シンプルだけどゴージャス!

などなど…。

お値段は、約150ルピー(約225円)からで、私が見つけた中では約9000ルピー(約13500円)くらいのものもありました。

サリーを見ていると楽しくなってきて、日本に帰ったらサリーを着てインドを味合う?「サリー会」を企画したいと思い、サリーを集めることにしました。
(サリーを買いたいだけな気も?!)

これだけ価格帯も幅広いたくさんの商品を一カ所で見られるからこそ、多くのチェンナイ婦人がT・Nagarに集まるのだと思います。ちなみにサリー屋の地下で食料品で買えるのが主婦にとっては大変便利です。チェンナイ婦人もショッピングを存分に楽しんでいるようでした。

最後にカフェオレで休憩。疲れた身体に甘いカフェオレがすごく幸せでした。

 

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