“Lakh” と “Crore”
インドで仕事をしているとこのふたつの文字を毎日のように目にします。
どういう意味かわかりますか?
これらはインドにおいてある数字を意味しています。
Lakh : 1,00,000 (10万)読み方は“ラーク”
Crore : 1,00,00,000 (1千万)読み方は“クロール”
このように、Lakh(ラーク)は10万をあらわし、Crore(クロール)は1千万を表します。
インドを中心にバングラディッシュやパキスタンでも使われているようで、
この単位に慣れてくると意外に使いやすくて便利です、笑
例えば、2008年発売当時、インドで最安値の1台約28万円で発売された自動車“TATA nano”は
発売当時のレートで1Lakh Car(ワンラークカー)として注目を浴びた車だったようです。
また、日本でも有名になったインド映画『Slumdog Millionaire(スラムドッグミリオネア)』も、
インドのヒンドゥー語による原題では『Slumdog Crorepati(スラムドッグクロールパティ)』と書かれていて、
日本で言うところの「百万長者」を、
インドでは1千万をあらわすCroreという単語を使って「クロールパティ」と呼んでいることが分かります。
インドに来たばかりのころ、
ショッピングモールにあった高級家具を見ていたら、
値札にRs.4,00,000 と書かれていました。
これ、いくらか分かりますか?
すでに(,)(カンマ)の打ち方に疑問を持たれていた方も多いかと思いますが、
インドではこれが正しい数字の表記方法になっています。
つまり、Lakh(ラーク)およびCrore(クロール)の単位を基準にしているため、
欧米式の3ケタ方式にはなっていないんです。
ちなみに、この高級家具は4ラーク(40万ルピー:約60万円)ということになります。
(その時、私はもう少しで店員さんに値段表記が間違っていると伝えるところでしたw)
もしインドで高い買い物をするときは、値段を勘違いしないようにしてくださいね
ちなみに、下の表はインド最大の商用自動車メーカーTATA Motorsの決算書です。
売上高はいくらか分かりますか?
表の右上に (in crores) と書かれているのが分かると思います。
2012年3月期の売上高は54,880クロール、
つまり、5,488億ルピー(約8,000億円)です。