チェンナイの公用語はタミル語です。
インドと言えばヒンドゥー語なんじゃないの?と思われるかもしれませんが、
インドには政府が認めている公用語として15言語あってヒンドゥー語はその中のひとつにしか過ぎません。
(紙幣に記載されています。)
で、私が興味を持ったのは、日本語とタミル語には似ているところがたくさんある、というお話。
国語学者であった故・大野晋さんという方も、日本語の原点はタミル語にある、といった研究をされていたようです。
似ているところを具体的にあげてみると、
- 疑問文の作り方が同じ
(日本語は語尾に「か?」をつけるがタミル語は語尾に「アー?」をつける) - 文法・文章構成の語順が似ている
- 擬音語・擬態語の表現が似ている
- 基本母音(a, i, u, e, o)が同じ(長母音と短母音の違いはあり)
- その他、似ている言葉がたくさんある
(辛いと伝えたい場合、カーラと言えば伝わります。)
中でもいちばん面白いと思ったのは、擬音語・擬態語。
- 「すらすらと(日本語)」が「サラサランヌ(タミル語)」だったり、
- 「ひそひそ話をする(日本語)」が「クスクスッカ(タミル語)」だったり
- 「ハキハキとした(日本語)」が「スルスルッパーナ(タミル語)」だったり
- 「ワクワクして(日本語)」が「パラパラッパー(タミル語)」だったり(笑)
日本語の原点がタミル語にあるのかどうかの真相は分かりませんが、
いろいろな類似点があるだけでちょっと嬉しくなりました。
嬉しくなって、少しタミル語を勉強しようと簡単な文章を覚えて、
「ナーンタミルパディッキレン!(私はタミル語を勉強しています)」って言ったら
みんな喜んでくれてタミル語でむっちゃ喋りかけてくれるんですけど、当然何言っているかまったく分からず、笑
やはり小手先だけで話そうとしてもそりゃダメですよね〜汗
(チェンナイメトロの料金表。タミル語のまるまるっとした文字カワイイ)
10 comments
ちなみに「砂利」もタミル語で「じゃり」です^^
アトレヤさん、コメントありがとーございます。
砂利?マジ?w タミル語オモロいなぁーー
マジですw
韓国語の中でもタミル語と似ている単語がいくつかあります。「アッマ=お母さんとアッパ=お父さん」は韓国語でもそのままです。「オルナール=一日」もそのまま。
へーーーおもしろいですね!!!
すみませんが、アトレヤさん、反対するわけではないけど、韓国語で一日は「はる」だと思いますが。
[…] 日本語とタミル語が似ている […]
こんにちは、
南インドのチェンナイから参りまして、日本に仕事しているジェヤと申します。タミル語を母国語で話しています。日本語を勉強し始めた時タミル語と日本語が似ているのでびっくりした。今は日本語能力試験N2のレベルです。
田中さんはタミル語と日本語が一致していることが詳しいですね。大野晋さんについて私も聞いたことがあります。タミル語について知っている人が見つけて本当にうれしいです。私も日本語に凄い興味を持って勉強しています。次N1に参加したいと思っています。皆さんよろしくお願いします。
インドに住んでいらっしゃるのに、ヒンドゥー語では悲しいですね。
ご記事、ありがとうございます。
面白いですね。
勝手ですが、この記事に加えたい情報があります。それは、ただタミル語だけじゃなく、南インドのほとんどの言語も日本語と似てるところがいっぱいあるもの。例えば、私はカルナタカ出身で、カルナタカのカナダー語では、世話はセワで、触るはサワルで、意味及び使い方として全く同じですね。あと、文法も。
こう似てるところがあって、日本語はN2まで独学できましたのです。
今は、「男はつらいよ」を観ながら、日本語の勉強を楽しんでます。
コメントありがとうございます!
そうなんですね!面白いですね!
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