インドでも大人気な日本のアニメ文化についてご紹介します!

by Koma

大人から子どもまで、日本でも大人気なアニメ・漫画。

毎クール新しいアニメが何十本も作られ、国内外でも「anime」というと日本のアニメ作品を指すことが多いくらい、世界で注目を集める文化です。

そんなアニメ文化は、インドでも人気が急上昇しています。

とくに過去10年でインターネットやストリーミングサービスの普及が進み、アニメへのアクセスが容易になったことがその要因の1つです。

今回は、インドで流行している日本のアニメ文化の背景やその人気の要因についてご紹介します。

インドにおけるアニメ文化の始まり

日本のアニメがインドにはじめて紹介されたのは、1990年代後半から2000年代初頭にかけてのことです。

代表的な作品として「ドラゴンボールZ」「ポケットモンスター」「ドラえもん」などがあり、これらのアニメが子どもたちに大きな影響を与えました。

当時、アニメはインドのローカルチャンネルでヒンディー語やタミル語、テルグ語などに吹き替えられて放送され、幅広い年齢層に親しまれました。

とくに「ドラえもん」は、現在でも人気の長寿アニメとして多くの子どもたちに愛されています。

Komaさん
Komaさん
親世代のインド人の友人も”I love Dorachan!”と言っていました!

アニメ・漫画人気の要因

近年のインドにおけるアニメ・漫画人気の背景には、以下のような要因が考えられます。

インターネットとストリーミングサービスの普及

NetflixやAmazon Prime、Crunchyrollをはじめとするストリーミングサービスの普及により、アニメファンが手軽に最新の日本のアニメにアクセスできるようになりました。

とくにCrunchyrollは、サブスクリプションを通じてアニメを安価で視聴できる公式サービスとして、インドでも広く利用されています。

これにより、ファンは最新の作品をリアルタイムで楽しむことができ、インド国内でのアニメ人気が急速に拡大しているそうです。

ソーシャルメディアの影響

Instagram、X(旧Twitter)、YouTubeなどのソーシャルメディアは、アニメファンが情報を共有したり、作品について感想を投稿し合う場として活発に利用されています。

アニメのレビュー動画やリアクション動画、考察動画なども多く見られ、インドの若者がアニメに関する情報を容易に得られるようになっています。

また、アニメ関連のミームやイラストが広がることで、アニメ・漫画が一種のポップカルチャーとして浸透しています。

アニメイベントとコミュニティの形成

インドでは、都市部を中心にアニメ関連のイベントやコスプレ大会が定期的に開催されています。

とくにデリー、ムンバイ、バンガロールなどの大都市では、日本文化に興味を持つ若者たちが集まるアニメフェスティバルが開かれ、漫画本の販売・コスプレ・アニメソングを用いたパフォーマンスなどが行われます。

これらのイベントはファン同士の交流の場としてもとても親しまれており、アニメ・漫画文化がインド社会に浸透する一因となっています。

インドで人気のアニメ・漫画作品

わたしがインドで生活をしている中で、友人などから話を聞いたり、アニメイベントに参加して感じた人気のアニメ・漫画作品をご紹介します。

ONE PIECE(ワンピース)

日本でも老若男女から愛される作品の1つ『ONE PIECE(ワンピース)』

2022年に日本で公開された『ONE PIECE FILM RED』もインドの一部の映画館で上映されていました。

ルフィももちろん人気ですが、友人の中ではとくに「ゾロ」が人気なイメージがあります。

ドラえもん

子どもから大人まで、アニメや漫画に詳しくない人でも知っている作品の1つ『ドラえもん』

最近のアニメは日本語音声を字幕で観る形が一般的ですが、『ドラえもん』はヒンディー語版やタミル語版などが放送され、幅広い年齢そうから愛される長寿アニメとして人気があります。

NARUTO -ナルト-

完結した今でも愛される作品の1つ『NARUTO -ナルト-』

忍者の修行や冒険を描く中で、友情・努力・成長といったテーマが共感を呼び、若者に絶大な支持を受けています。

続編アニメの『NARUTO -ナルト- 疾風伝』やナルトの息子であるボルトが主人公の『BORUTO -ボルト-』も人気です。

ハイキュー‼️

バレーボールを題材に扱う『ハイキュー‼️』

原作漫画は全45巻ですでに完結済みですが、原作完結後も映画や舞台が公開されるなど、多方面から人気な作品になっています。

ハイキューは登場キャラクターが多いのに加え、とても個性があるため、推しキャラを作りやすいのも人気の1つかもしれません。

Komaさん
Komaさん
所感ではありますが、クールな頭脳タイプというよりは、主人公を始めとするまっすぐかつ素直なキャラクターがインドでは人気な気がします

DEATH NOTE

ダークなテーマと心理戦が特徴の『DEATH NOTE』もとても人気があり、イベントなどでLや弥海砂のコスプレをしている人を見かけることが多い作品です。

原作は2006年に完結していますが、日本だけでなく世界で愛されるダークファンタジー作品です。

ごうぞう
ごうぞう
バトルやアクション漫画が人気な中で、DEATH NOTEがとても人気があるのは意外だぞう!

その他

映画館で上映された作品、コスプレしている方を見かけた作品、友人との会話で話題にあがった作品を一部ご紹介します。

  • ドラゴンボール
  • 呪術廻戦
  • チェーンソーマン
  • 東京喰種
  • ノラガミ
  • コードギアス
  • 天気の子
  • すずめの戸締まり
  • クレヨンしんちゃん
  • 名探偵コナン
  • のだめカンタービレ
  • 鋼の錬金術師
  • 僕のヒーローアカデミア
  • BLUE GIANT
  • SLAM DUNK
  • ソードアート・オンライン
  • PSYCHO-PASS

日本のアニメ文化の影響

日本のアニメは、インドのポップカルチャーに大きな影響を与えています。

アニメのキャラクターやテーマがインドの若者にとっての共感を生むことで、文化的な壁を超えて広がりを見せたり、アニメの影響で日本語を学ぼうとする若者も増えていることで、日本の文化全般への関心が高まっています。

さらに、アニメの人気はマンガの普及にもつながっており、日本のマンガがインドで翻訳・販売されるケースも増えています。

マンガを通じてアニメのストーリーをより深く知ることができるため、アニメとマンガは相互に影響を及ぼし合っています。

また、インドでも日本のアニメ映画が上映されることがあるのですが、最近は吹き替えではなく「日本語音声・英語字幕」で上映されることがほとんどのようです。

友人にも話を聞いてみましたが、「オリジナルの日本の声優さんの声を楽しみたい」という意見がほとんどでした。

まとめ

インドでは日本のアニメ文化が急速に浸透し、若者を中心に大きな人気を博しています。

ストリーミングサービスやソーシャルメディアの普及によりアニメへのアクセスがしやすくなったり、アニメ・漫画イベントの開催により、よりアニメ・漫画がインド人の中でも身近な存在になっているのをインドでの生活を通じてわたしも実感しました。

Komaさん
Komaさん
これからも日本の漫画やアニメが人気になっていくといいですね!
ごうぞう
ごうぞう
どんどんインドで広まっていってほしいぞう!
0 comment

Related Articles