この記事では、インド旅行で具体的に何に注意し、どういう準備をすれば良いのかをご紹介します。
寺院では屋外でも靴を脱ぐ
日本でも神社仏閣の建物を参観するときには靴を脱がなければなりませんが、インドでは、なんと屋外で靴を脱がなければならない寺院が非常に多いです。
屋外なので普通に水溜まりもありますし、場合によっては牛の糞らしきものが落ちている場合もあるため注意が必要です。
こちらの写真の足元に注目して頂きたいのですが、屋外にも拘わらず映っている人が全員裸足です。
ここは寺院の入口ですが、一番奥までずっと裸足でいかなければなりません。
敬虔なインド人の中には、自宅から裸足で歩いてくる人がいます。つまり、外を裸足で歩いている人と同じ場所を裸足で遥かなければならないのです。
そして、靴は境内に持ち込むことができません。
大きな寺院であれば靴を預けるカウンターがあって、番号札を受け取って預けるのですが、大抵の寺院では入り口に靴が脱ぎ散らかされています。人が多いと、参観後に自分の靴を探すのに一苦労します。
あまり高級な靴を履いていくと、盗難の可能性もありますので、ご注意ください。
そして、また次の寺院に到着したときに使用します。最後、インドを出る時にゴミ箱へポイします。
欧米の観光客では、使い捨ての透明のポリ袋(スーパーに置いてある20cm四方くらいの袋)を両足につけて、輪ゴムで止めて参観している方もいます。
外国人料金・外国人窓口に注意する
途上国の観光地では外国人に割高料金を請求するところが少なくないようですが、インドも例外ではありません。
タージマハールでは、2018年初旬はインド人25ルピーに対して外国人は1,000ルピー(40倍)でした。
2022年4月現在の情報では、外国人は1,100ルピー、インド人は50ルピーとなっています。
【ご参考】タージマハルHP
タージマハルだけではなく、多くの観光地で外国人はインド人の数十倍の入場料金を請求されます。インド居住者であっても、外国人には外国人料金が請求されます。
※場所によっては、Aadharカードでインド人料金で入場できる場所もあります
インドでは外国人は外国人専用カウンターでチケットを買えることが多いです(特にデリー近郊の観光地に多いです)。
例えば私がデリーのクトゥブ・ミーナールという観光地へ行った時、上の写真の通りチケットカウンターでインド人が長蛇の列になっていました。恐らく1時間以上は待つのではないでしょうか?
この大行列を見たら心が折れて帰りたくなってしまう方もいるかも知れません。
しかし、外国人だった私は一番左のFOREIGNER TOURIST(外国人観光客)のカウンターですぐにチケットを買うことができ、1分も待たされませんでした。
従って、チケット売り場が長蛇の列となっていても諦めずに突っ込んでみてください。
長蛇の列を1時間以上も並ばされた上に、窓口で「外国人はここの窓口じゃないよ」と言われ、挙句の果てに数十倍もの入場料を取られたのでは踏んだり蹴ったりですぐに帰りたくなってしまうでしょう。
全ての観光地ではありませんが、多くの観光地で外国人観光客専用窓口がある場合があります。
小銭を用意する
駐在員さんや現地採用の方の生活圏内であれば、大抵はカードや電子マネーが使えますが、旅行でドローカルの地域へ行ってしまうと、まだまだ現金決済が主流です。
例えばブッダガヤでは、100ルピー札を使う機会すら多くなく、10ルピー札をよく使いました。
大都市のチェンナイですら、運賃10ルピーの乗合リキシャで100ルピー札を出すと確実に嫌な顔をされ、最悪なケースでは釣銭不足で70ルピーしか返ってこないこともありました。
ハンピというカルナータカ州の有名な観光地へ行った時には、村の中にATMがなく、バスに40分くらい乗ってホサピートという街まで行かないと現金を下ろせませんでした。
ペットボトルは蓋が閉まっているか確認する
インドの水道水は極めて不衛生なので、インドでは絶対に水道水を飲んではいけません。
一方、水・コーラ・スプライト等のペットボトルの飲料水は、インドでも安全に飲むことができます。
スーパーマーケットなどで売られているペットボトルであれば問題ありませんが、観光地や道端の露店で売られているペットボトルの水の中には、水道水や水溜まりの水を汲んで蓋を閉めて売っているものもあるという噂を聞いたことがあります。
最近ではあまり聞きませんが、可能性がゼロとは言えないので、購入時には必ず蓋が閉まっているか確認した方が無難です。
チャイなど火が通っている飲み物ならリスクは少ないと思いますが、観光地などで売られているラッシーなども、どんな水を使っているか分からないのでお腹を壊す可能性が十分にあります。
インドの水はA型肝炎や腸チフスなどを引き起こして大変なことになるので、怪しい水は絶対に飲まないでください。
トイレットペーパーを持参する
インドの観光地のトイレにはトイレットペーパーが設置されていないことが多いです。
マレーシア、インドネシアや中東のイスラム系の人々と同じく、インドの方もシャワーやバケツの水で綺麗にします。
ペーパーを使うより水を使った方が清潔と感じる気持ちは分からなくはないですが、濡れたままズボンを穿いて自然乾燥させるのは気持悪くないのかという疑問は残ります。
日本人でも現地化した猛者の方々はインド人と同じ方式でトイレを済ませてしまうのですが、インドへ初めて訪問する方にとってはハードルが高いと思います。
なお、これはインドだけでなく、中国や東南アジア諸国などアジアでは一般的なことですが、排水管が細いのでホテルのトイレなどで紙を流すと詰まってしまうことが多いです。
中国などの場合、便器の隣にトイレットペーパー用ゴミ箱が必ず設置されておりますが、インドの方の多くはペーパーを使わないので、公共のトイレにゴミ箱がありません。
マナーとしては使用したトイレットペーパーをビニール袋に入れて持ち帰り外のゴミ箱で捨てるのが理想的かと思います。
事前準備をすれば安心なインド旅行
インドは油断しても大丈夫なほど安心安全な国ではありませんが、白昼堂々無差別の銃撃や殺傷事件が多発するような場所ではありませんので、事前に情報収集と対策をすれば安全に旅行を楽しむことができます。
おはぞう✨
写真は通りすがりのお家の玄関で家の中の人に食べ物をおねだりしている牛さんだぞう🐮
おねだりされた家の中の人はチャパティを牛さんにあげていたぞう〜
インドでよく見る微笑ましい光景だぞう🙌 pic.twitter.com/BTPXLu0kTG
— 🇮🇳INDIA GO!🐘インドがまるっと分かるよ💡 (@INDIA_GO_) May 14, 2022