インドの国民性?親切で話好き、心の距離が近いインドの人々

by 中谷秋絵 | Akie Nakatani
ごうぞう
ごうぞう
今日はいつもインドの方の考え方などを、素敵に教えてくれるライター中谷秋絵 | AKIE NAKATANIさんの記事だぞう!今日の記事はどんなだぞう?
中谷秋絵さん
中谷秋絵さん
今回はインド人の国民性とも言える「親切さ」について書いてみようと思います

インド人の親切さには、驚かされることも度々ありました。

中谷秋絵さん
中谷秋絵さん
今回は、そんなインド人の親切さを感じた体験談を交えながら紹介します。この記事を読んで、インド人特有の親切さを感じていただけたら幸いです。

 

 

 

インドでは「親切がノーガードで、ぶつかってくる」

中谷秋絵さん
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私はインド人の親切さを伝える時に「親切がノーガードでぶつかってくる感じ」といつも表現します。
ごうぞう
ごうぞう
どうしてそう思ったぞう?

インドでは人との距離が非常に近いと感じるからです。

物理的にも精神的にも人との距離が近く、親切心で行うことも遠慮なしに、どんどんやってくれます。とっても嬉しい反面、私には時々ちょっぴり「ありがた迷惑」と感じてしまう事も。

今回、そんなインドの「親切さ」を取り上げたのには理由があります。

日本において、インドに対するネガティブなイメージがまだまだ多くつきまとっていると感じているからです。治安が悪い、レイプ、衛生環境や大気汚染など…。

中谷秋絵さん
中谷秋絵さん
それは事実でもありますが、インドの一面に過ぎず、たくさんの魅力溢れる国です。

私はその1つに「親切さ」があると思うのです。

中谷秋絵さん
中谷秋絵さん
この魅力を多くの人に伝え、インドのネガティブなイメージを払拭したい。そんな想いで今回の記事を書いています。
ごうぞう
ごうぞう
パッションを感じるぞう

 

 

インド滞在中に親切を感じた5つのエピソード

私がインド人の親切さを感じたエピソードを5つ紹介します。

 

①旅行者にやさしい

インドのローカルバス(筆者撮影)

当然ながら、初めてインドを訪れる人には、知識も経験もありません。道も、メトロやバスの乗り方もわからないものです。そんな時、インド人はいつも助けてくれました。

中谷秋絵さん
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例えばローカルバスに乗った時は、乗員や周りのお客さんに自分の目的地を伝えておくと、「着いたよ。君はここで降りるんだよ。」と必ず誰かが教えてくれました。
ごうぞう
ごうぞう
おもてなしの心を感じるぞう





長距離バスの乗り場がわからなくて困り果てていた時には、一緒に歩いて探してくれた人もいました。

自分がわからなくてもいろんな人に聞いて回って、なんとか助けようとしてくれたおかげで、無事にバスが見つかり事なきを得たのです。

中谷秋絵さん
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ただし、観光地で“親切すぎる”インド人には要注意です。

外国人を騙そうと近づいてくる人も中にはいるため、インドでは人を見る目も養わなければなりません。

これは私の経験上ですが、田舎に行けば行くほど騙そうとする人は少なくなり、本当に親切心で助けてくれる人が多くなるように感じます。

 

②インド人は嘘をつく?

「インド人は嘘つき」とはインドに行ったことがある人なら、一度は聞いたことがあるでしょう。

中谷秋絵さん
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例えば、道を聞くと、人によって言うことがバラバラなのはインドではよくあること。

なぜかと言うと、インド人は「せっかく聞いてくれたのに知らないと言うのはかわいそう」と思うようなのです。

中谷秋絵さん
中谷秋絵さん
「知らない」と答えるより、何でもいいから教えてあげる方がいいという考え方があるのですね。

そのため、本当は知らないのに教えてあげたら結果間違っていた、なんてことが発生してしまいます。インド人の嘘は、親切心からきているのです。

ごうぞう
ごうぞう
助けてあげたい、という気持ちが先行してるんだろな、ぞう…これも、インド人の優しさからなんだぞう

 

 

③メトロの中で

デリーメトロ(筆者撮影)

中谷秋絵さん
中谷秋絵さん
メトロの中で立っていると「ここ空いてるから座って!」と手招きされることがよくありました。

「空いている」と言っても、7人定員の席にすでに7人座っています。そう、インドではぎゅうぎゅうに詰めて、7人掛けの席に10人が座るなんてことはザラです。

人口の多いインドでは必然的にそうなるのでしょうか、人と人が触れ合うことにまったく抵抗がありません。(男女の場合は別です。)

ごうぞう
ごうぞう
確かに、パーソナルスペースの距離感は日本より近いのかもしれないぞう




手招きされたわずかなスキマに座っても、「お尻の片方が隣の人に乗っている」ような状態になるのです。正直私は、「いや、そんな座り方、逆に疲れるから立ってる方がいいんだけどな……」と思いました。

中谷秋絵さん
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しかし、熱心に手招きをしてくるご婦人の根気に負け、お尻を半分浮かせながら座ったのです。これも、インド人の親切心ですね。

 

 

④インドの大家さん


大家さんとも、ただ家賃を支払うだけの関係ではありませんでした。

月に一度、支払いのために現金を持って大家さんの家に行くのですが、毎回ソファに座って「何か困ったことはないか」「仕事はどうだ」など聞かれて、たくさん話をしたものです。

中谷秋絵さん
中谷秋絵さん
日本人女性が一人で暮らしているのを心配してくれたのでしょう。「何か困ったことがあったらいつでも言いなさい」と、いつも気にかけてくれました。
ごうぞう
ごうぞう
インドに慣れない時は、特に心に染みるぞう…

実際、インドに住むとトラブルはつきもの。

住み始めた当初、トイレットペーパーを水に流して詰まらせてしまった時も、真っ先に大家さんに連絡しました。大家さんはすぐに業者を呼んで対応してくれ、とても助かったのです。

中谷秋絵さん
中谷秋絵さん
私一人だったら、どこに連絡すればいいかわからず、うろたえるだけだったでしょう。

ちなみに、この事件の後に「君はトイレの使い方を知らないのかい?インドでは紙を水に流したらいけないんだよ」とたしなめられました。インドでは紙は水に流さず、ごみ箱に捨てましょうね。

ごうぞう
ごうぞう
ごう!

 

⑤インドは子育てがしやすい?


「インドでは子育てがしやすい」とは、インド在住の日本人何人かから聞いた話です。

中谷秋絵さん
中谷秋絵さん
その理由として、インド人は子どもが大好きという面があります。
ごうぞう
ごうぞう
確かにみんな、子供が大好きぞう

メトロやレストランで子どもを見かけると、インド人はかわいがってくれますし、子どもが泣いたり騒いだりしても誰も気にも止めません。子どもに対してとても寛容で、行き過ぎなほどかわいがります。

日本では公共の場で子どもが泣いたり、ぐずったりすることに、気を使っている人が多いのではないでしょうか。

インドではそういった気を使わなくていいだけで、親御さんの気持ちは随分楽なのではないかと想像できます。

 

 

これも国民性?噂話、おしゃべりも大好きなインド人


人との距離が近いインドでは、人付き合いも濃厚です。そして、インド人はおしゃべりや噂話も大好き。

中谷秋絵さん
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近年の経済成長目覚ましいインドですが、それでも日本に比べると娯楽が多いとは言えません。娯楽の数が少ないのもあり、人々は熱心に噂話に精を出すのでしょう。

私が北インドの街・バラナシのとある一般家庭に滞在した時は、家族親戚が集まり、深夜までおしゃべりに熱中していました。私が寝ている部屋まで話し声が聞こえてきたことも。深夜まで話し続ける彼らの体力にも驚いたものです。

ごうぞう
ごうぞう
ごうぞうもお話するの大好きだぞう!

 

周りの目は気にしない 「自分がしたいから」親切にする

中谷秋絵さん
中谷秋絵さん
冒頭で「インド人の親切さは、ありがた迷惑に感じる時もある」と述べましたが、メトロのエピソードはまさにこれです。

私は席に座りたいと思っていないのに「立っているのはかわいそうだから、何としてもここに座らせてあげなければ」という一心なのでしょう。

日本人だったら、遠慮してしまって言えないようなことも、彼らは気にも止めず言ってきます。よくも悪くも、インド人は遠慮をしないのです。「周りにどう思われるか」より、あくまでも「私がこうしてあげたい」を優先する。

中谷秋絵さん
中谷秋絵さん
ある意味日本人からすると「空気が読めない」と感じてしまう場面もあるかもしれませんが、私は空気を読まずに、ぐいぐいくるインド人を愛おしく感じました。

日本人の周囲に気を配る性質も素晴らしいですが、インド人のように素直に自分の気持ちを表現することがあってもいいのかな、とも思います。

遠慮なしにくる好意をどう受け取るかは、人次第です。親切心を迷惑と感じるかもしれないし、ありがたいと思ってくれるかもしれない。

けれど、

他人がどう受け取るかは関係なく、自分が親切にしたいと思ったからする。」

そんなふうにシンプルに生きてもいいのかも、とインド人を見ていると思うのです。

ごうぞう
ごうぞう
素敵な記事をありがぞう!この記事が面白いと思った方は、是非こちらの記事も読んでみてぞう!

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