インドで生き抜く人脈作りとマインドセット~インド的!秘密の回線~

by Mika Nakamura
MIKA NAKAMURAさん
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日本を離れ異国の地で生活をするということは、当然すべてが日本と同じようにのように進むとは限らず、また物事が想像した以上に煩雑で大変だったりと言うことが、しばしばあると思います。
ごうぞう
ごうぞう
異国の地で暮らすということは、色々違うから決して楽とはいえないかもだぞう

国によっては物事のプロセスやシステム自体が、今まで私たちが日本で馴染のあるそれとは全く異なるなんてこともあるのではないでしょうか?これは、インドに限らず海外のどこにいても在外邦人が一度は直面する課題かもしれません。

MIKA NAKAMURAさん
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そこで、今回は特にインドで生き抜くうえ知っておくと少しはストレスが軽減される、または物事がスムーズに行くのではないかと思われるTipsを「インド的!秘密の回線」と題してご紹介したいと思います!
ごうぞう
ごうぞう
インド在住ライターMIKA NAKAMURAさんならではの記事だぞう!ごう!

 

人との繋がり

MIKA NAKAMURAさん
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人と人との繋がりが非常に近いと感じるインド。人によっては、この近すぎる距離感が時にはtoo muchと感じたり、窮屈に感じる場合もあると思います。

しかし、この人脈こそが異国の地で生活するうえでは欠かせないものの1つであるとも思います。

MIKA NAKAMURAさん
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基本的にインドの人々は、いい意味でも悪い意味でも他人への関心が強い傾向にあります。それなら、現地の人と繋がってみて人脈作りをしてみるというのはそれなりにメリットがあるともいえるのではないでしょうか。

そんな中で友人と呼べる人に巡り合えるかもしれません。

MIKA NAKAMURAさん
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例えば、私の住むグジャラート州は全体的にまだまだ保守な人が多い地域ではありますが、インドでも突出して海外へのあこがれが強く、一度心を許せば受け入れてくれる人が多い地域でもあります。

今、私が住んでいるソサエティはすべて地元の人々で成り立っており、いわゆるよそ者は私たち夫婦だけという状況です。(主人はバンガロール出身なので基本的には地元の人々からするとよそ者です。)

しかも、私は日本から来たインドにルーツすら持たない外国人です。引っ越してきた当初はある程度の距離感を覚えていましたが、挨拶から始まり、私がつたないグジャラート語で何とか意思疎通を図ろうとする中で、徐々にソサエティの人々と繋がることができました。

すると時にはグジャラートの郷土料理やホームメイドスナックをおすそ分けしてくれたり、私にグジャラート語の教科書を持ってきてくれたり、わざわざグジャラート語やヒンディー語を我が家にやってきて教えてくれる奥様たちがちらほら。

ごうぞう
ごうぞう
素敵な繋がりだぞう

こうなったら、こちらもそれに甘えない理由はありません。そうすると、些細な事でも何か困ったことがあれば相談することもできます。

 

 

困ったときはどうする?

MIKA NAKAMURAさん
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では、インドで困ったときはどうすればよいでしょか?
ごうぞう
ごうぞう
どうするぞう?
MIKA NAKAMURAさん
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それはズバリ、これらのローカルの人たちの人脈の出番です。

インドの人はグイグイやってきます。それなら、向こうがこちらを受け入れてくれるかどうかは関係なく、こちらからもグイグイ行くくらいの気持ちでいようと思えるようになりました

最初は、「こんなことで電話したら悪いかな?」とか「この人は自分のことをどの程度受け入れてくれているのだろう?」と思い悩んだこともありますが、とりあえず聞いてみると、案外だれも嫌な顔をせず、逆におせっかいと言えるほど助けてくれることがほとんどです。

仮に自分が相談した相手が分からないことであれば、その人の知り合いで知ってそうな人を教えてほしいと言えば、その人の人脈で数珠繋がり状態になるのが、インドの良いところともいえるでしょう。

ごうぞう
ごうぞう
人と人との繋がりを大切にして、繋いでいくんだぞう

このような場面は、私だけでなく私の主人を見ていてもよく見受けられます。

主人は何かあれば知り合いと言う知り合いにどんどん電話して情報を得ていますし、その知り合いから紹介された相手が全く自分にとっては見ず知らずの人であっても、平然として電話して自分の聞きたいことやってほしいことを話しています。

そうして、いつの間にやら物事が解決していたり、協力してくれる人が現れたりしています。

MIKA NAKAMURAさん
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これを私は「秘密の回線」と読んでいます。

例えば、私がインドで結婚して婚姻登録をする際にシステムを理解していなかった役人を動かすときもこの手を使いました。

ごうぞう
ごうぞう
その時の様子は、後ほどこちらの記事をよんでみてぞう!

【体験談と解説】インド人との国際結婚~Hindu Marriage Act(宗教婚)について~

またある時はラジャスタン州からグジャラート州へ帰る途中、いきなり州をつなぐ道路が警察により封鎖されていて何が何でもその道路を渡ってその日中に帰らなければならなかった場合にもこの手を使いました。

今まで人から人へのつながりで、このように助けられた事例をあげれば枚挙にいとまがありません。些細な日常のことから結構大掛かりなことまで本当にこの人との繋がりが物事の進捗状況を左右します。

このようなインド人脈を利用しても解決できない時にはインド番イエローページと言うべきJUST DIALという民間サービスがあります。

これはインドの電話から88888 88888をダイヤルします。するとオペレーターにつながりますから自分がどこの都市でどんなサービスが必要かを伝えるだけで瞬時にして無数の業者から電話やSNSで連絡が入ります。

そこで各業者と話をして必要なサービスを探すことができるというサービスですから、覚えておくと便利です。

 

 

友達の友達は自分の友達

基本的にインドの人々は友達の友達は自分の友達と考えていることが多いようです。ですから、彼ら/彼女らは自分の知り合いに許可を取ることなく知り合いの連絡先を紹介してくれることが多く、逆を言えば私たちの連絡先も全く知らない人に紹介され、突然連絡があるなんてこともしばしばです。

MIKA NAKAMURAさん
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変な問い合わせであればNOと断ればいいですが、そうでない場合は出来るだけGive & Takeでいれば良く、分からないことは、はっきりと分からないと伝えても問題はありません。これは普段の生活の中でもそうですし、仕事面においてもそうです。




私の本業は訪日手配業ですが、「私の既存取引旅行代理店の知り合いから紹介してもらった」と言って他の全く知らない旅行代理店から問い合わせが入ることも多く、逆に私が「ほかに訪日を扱っている旅行業者を知らないか?」と尋ねると本来なら彼らの競合他社にあたるかもしれない他の旅行会社(たいていはその人の友達や知り合いが営んでいる会社)や、そんな旅行会社を知っていそうなエアライン関係者などを気軽に紹介もしてくれます。

MIKA NAKAMURAさん
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ある意味、インド特有のフレンドリーな国民性ともいえ、そうと分かれば郷に入れば郷に従えの気持ちで流れに乗ると、案外うまくいくこともあるように思います。
ごうぞう
ごうぞう
インドには、助け合いの精神があるんだぞう

 

 

トラブルシューティング

最後は、こんなインド式の人脈ゆえのトラブルシューティングをご紹介します。

MIKA NAKAMURAさん
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私の経験上、色んな人と繋がっていくうちに、残念ながら変な下心をもって近づいてくる人もいました。

インドでは電話以外にはWhatsappの利用率が非常に高く、最近はインスタグラムを利用する若者がかなり増えていますが、Facebbokはそうではないようです。インド女性のFacebookの利用率が伸びないのは、男性の利用率がはるかに高く、見知らぬ男性からの連絡を敬遠して、と聞きました。

私の経験上でも確かにFacebookで1人のインド人と繋がると、男女問わず無数の友達リクエストが届きます。下心を持った人の中には、日本人の私たちと繋がることでどうにかして日本へ来ようと考えていたり、外国人だというだけで気軽に乗ってくるだろうという間違った認識で、ナンパしようとしているのが明確な人もいました。

電話やWhatsappで全く見知らぬひとからいきなり連絡が来るということは、こちらのプライバシーが駄々洩れだという証拠でもあります。まだまだインドの人々にはプライバシー保護という観念が希薄だと感じています。

MIKA NAKAMURAさん
MIKA NAKAMURAさん
当たり前のようにも聞こえますが、もし変な人から連絡がきたり自分が好ましくない意図をもった人からの連絡だと思う場合は、はっきりとNOというのが一番です。

日本人はNOと言うのが苦手だと言われていますが、やはりこういう場合は毅然としてNOと言いましょう。

曖昧な態度でいると付け込まれてしまいます。案外、ガツンと言うと向こうはこちらが考える以上にビビることも多いです。また、それでもしつこい場合は電話番号もSNSも全てブロックしてしまいましょう。

ごうぞう
ごうぞう
上手にバランスをとって、みんなのインド生活がより豊かなものになること、ごうぞうも応援しているぞう!




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