世界最大の格差はムンバイにあった!

by 田中啓介 / Keisuke Tanaka

チェンナイから片道フライト約2時間のムンバイ。

往復で1万ルピー前後(約1万5千円)と手軽に行けます。

チェンナイに長く住んだ者から見るとムンバイは極めて洗練された印象

特にレストランや店舗スタッフの対応に着目するとサービス品質の良さを感じます。

とにかくムンバイはいろいろな場所があって見どころ満載です。

日本人が多く住むポカラは高層アパートが立ち並ぶニュータウン。

富裕層が多く住むバンドラはおしゃれなカフェやレストランが多いエリア。

日本食チェーン「くふ楽」もこのエリアに進出するのだとか(2022年10月時点の情報)

このバンドラとワーリーを南北に結ぶ海上ハイウェイ「シーリンク」は要チェック。

フォート付近はCST駅庁舎などを含めてロンドンのような格調高い雰囲気。

ただ、最も印象的だったのは当たり前のように間の前に広がる格差です。

例えば、100年以上の歴史を誇る巨大洗濯場、その名も“ドービー・ガート(Dhobi Ghat)”

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昨年話題になった日印合作のアニメ『スーラジ ザ・ラインジングスター』

これは『巨人の星』を原案として作られましたが

その主人公である12歳のスーラジはまさにムンバイのこの洗濯場で父・姉と3人暮らし、

そして、スーラジの父親はオートリキシャの運転手で生計を立てている、という設定です。

巨大な敷地の中一面に干された洗濯物と数分おきにかつぎ込まれてくる洗濯物の山、山、山

貧しい一般家庭のリアルな生活の一面を見ながら、1日でどれぐらい稼げるのだろう?

どれが誰のものか分からなくならないのだろうか、、、?と余計な心配も、、、

ひとつの経済圏を作り出している巨大スラムがあるのもムンバイの特徴です。

 

そんな一面からはまさに対照的なのが、

インド最大の民間企業リライアンス・インダストリーズの会長ムケシュ・アンバニ氏の自宅

総工費870億円(世界最高額)、地上約170メートル(60階相当の高さ)の自宅です。

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自宅管理のために約600人ものお手伝いさんが常駐しているとか、いないとか、、、笑

2022年度の世界長者番付では、彼は世界第10位となっており、

2021年度のインド国内長者番付では、彼がインドで圧倒的第1位!

Forbesが発表している2022年度の長者番付データ(世界)

http://www.forbes.com/billionaires/

Forbesが発表している2021年度の長者番付データ(インド国内)

http://www.forbes.com/india-billionaires/#page:1_sort:0_direction:asc_search:

 

スラムの隣りにきれいなオフィスビルが建っている写真は

まさにインドの格差社会をあらわす象徴としてよく紹介されますが、

ムンバイで見た“100年の歴史を持つ洗濯場”と“世界最高額の自宅“

これほどの格差は後にも先にももう見ることはないのではないかと思います。

 

 

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