【インドワインの中心地】ナシク、Yorkワイナリーへ行こう!~タンニン感あるスパイシーさ魅力のワインを求めて~

by NagaiYuka

飲酒文化のイメージがあまりないインドですが、近年は都心部を中心に堂々とお酒を楽しめる場所が増えてきました。

NAGAIYUKAさん
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特にムンバイは首都デリーと比べてもお酒を飲む人が多く、女性だけのグループでバーに行く人も多い印象です!

ムンバイで中流以上の人は、ワインを好んで飲む人がとても多いです。ひと昔前までインドでワインというと「お金持ち」のステータスなイメージがありました。

しかし、ムンバイのあるマハラシュトラ州は、インドで最もワインの生産量の多い州でもあり、ワイン愛好家がとても多いです。

街中のショップに並ぶワインの種類も多く、ワインの種類や飲み方に詳しい人も多いです。

NAGAIYUKAさん
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インドワインの中心地にいるので、マハラシュトラ州ナシクのYorkワイナリーに遊びに行ってきた体験をシェアします!
ごうぞう
ごうぞう
ごう!

 

 

ムンバイから180㎞ナシク地方のワイナリー

ムンバイ市内のお酒屋さんは、どこもご当地ワインがいっぱい

NAGAIYUKAさん
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インド、マハラシュトラ州のナシク・バレーには29のワイナリーがあります。その中でも最も有名なのがSula(スラ)です!
ごうぞう
ごうぞう
そんなにワイナリーがあるぞう!?

生産量も圧倒的に多いSulaはインド全土に流通していて、海外に輸出されるインドワインも大半がSula。Sulaの発売開始は2000年。インドワインの歴史は古くありませんが、今ではインド全土に普及していてすごい成長スピードですね。

NAGAIYUKAさん
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最近のムンバイでは、Sulaの人気に少し陰りを感じます。と言うのも、ワイン通を名乗る人が増えたことで、最もポピュラーなSulaより、ナシク産の別の美味しいワインを知っていることをステイタスに感じる人が増えている印象があります。

輸入時の関税の高いインドでの中でも特に酒税の高いムンバイでは、高い輸入ワインを買っても質が良くないハズレを引いてしまうことが多いです

そのため、イタリアやフランスのワインより、地元のワインに誇りを持つ人も増えてきました。ご当地ワインの種類が増えることはとても良いことだと感じています。

のどかな農園風景の中のYorkワイナリー

ナシクはムンバイから約180km離れていて、同じマハラシュトラ州であっても車で5時間程かかります。

NAGAIYUKAさん
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ナシク・バレーでテイスティングを行えるワイナリーは沢山ありますが、今回は私が日常的に飲んでいるワインメーカーの1つ、Yorkのワイナリーに行ってきました!

Yorkはとても小さなワインブランドで、マハラシュトラ州の外ではあまり見ることができません。ムンバイ近郊に来たらチェックして欲しいワインの1つです。

ごうぞう
ごうぞう
レアワイン!要チェックだぞう!!!

 

 

ワイナリー見学とテイスティングで新しい発見が沢山

美味しい楽しいテイスティングのレッスン

Yorkのワイナリーでは、最初に見学ツアーをしてからテイスティングができます。

NAGAIYUKAさん
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私が参加した時は、だいたい20人くらいのお客さんと一緒にツアーに参加しました。私以外のお客さんはみんなインド人でしたが、ガイドは全て英語でした

小学校に入ったくらいの年齢の子供から高齢者までいましたが、子供たちも積極的に英語で質問をしていました。

インドの人たちは質問熱心

Yorkでは、主にシラーという黒ぶどうと、シュナン・ブランという白ブドウを使っています。それ以外にはカベルネソーヴィニヨン、メルロー、ソーヴィニヨンブラン、ジンファンデルなどの品種をナシク内のぶどう園から仕入れているそうです。

ごうぞう
ごうぞう
色んな種類のぶどうだぞう!
NAGAIYUKAさん
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気候的に育たない品種もあるようですが、標高610~730 m、1日の気温が13度~30度くらいと朝夜の気温差が大きいナシクの気候は、スパイシーな香りのワインを生み出してくれます。

ナシクは4~5月の夏季には気温が47度くらいまで上がるので、収穫は2月ごろに行います。Yorkワイナリーの周辺にもぶどう園がありましたが、植えたばかりの若い木ばかりでした。これからの成長が楽しみです。

ワインを発行させているタンク

ワインを作る工程は今回初めて知りました。

ワインの作り方

最初にぶどうの果汁を絞ります。
その後、タンクに果汁と皮を入れて発酵させます。

何も足さなくても、ぶどうの糖分で自然に発行してアルコールになるそうです。
途中で皮を取り除くタイミングで渋みなどが変わります。

長く皮を入れていれば赤ワインに、短期間で皮を取り除いて果汁だけで発行を続けると、ロゼになります。

NAGAIYUKAさん
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赤ワインとロゼが同じブドウでできているというのは知らなかったので興味深かったです。また、白ワインは皮を取り除いた後に、果汁だけで発行させます。だから渋みがなくてさわやかな味になるのですね!

スパークリングワインの樽も見せて頂きました。

スパークリングワインの作り方

伝統的な方法では、1次発酵が終わった後に瓶に詰めて密閉した状態で発酵させることで、二酸化炭素が逃げずに炭酸を閉じ込めることができます。

しかし非常に手間がかかるため、Yorkでは密閉した大きな樽で2次発酵をしてから、瓶に詰める方法を行っています。

NAGAIYUKAさん
NAGAIYUKAさん
安いスパークリングワインは、ワインに後から炭酸を入れる方法もあるようですが、ちゃんと2次発酵で作っている工程を見せて頂いたことで、ナシク産のスパークリングワインを飲む機会が増えそうです!
ごうぞう
ごうぞう
たくさん勉強できて、ワイナリー見学とっても楽しそうだぞう

 

 

ナシク地方のインドワインの特徴は?

とても美味しかったシャルドネの白ワイン

ナシクの各ワインメーカーは、様々なぶどうの品種を使ってワインを使っているので、最近はドライなものから甘いものまで好みに合わせて様々なワインを選べるようになりました。

NAGAIYUKAさん
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全体的にはとてもタンニンが強くてスパイシーなインドらしい味わいという印象です。

ムンバイは常夏な気候です。そのため、シュナン・ブラン(白ぶどうの品種)などで作られた白ワインを、冷やして飲むのがとても美味しく感じます。

NAGAIYUKAさん
NAGAIYUKAさん
特にSulaのシュナン・ブランは、世界最優秀ソムリエコンクールでも決勝に進んだ、お墨付きです。辛口の白ワインで高温多湿のムンバイでもスッキリ飲めます。
ごうぞう
ごうぞう
世界最優秀ソムリエコンクールで勝ち進んだワインが、インドからも!?

しかし、ムンバイの人たちは赤ワインが好きな人が多いです。濃厚なインド料理と一緒に飲むのには、負けないくらいスパイシーです。バターチキンなどと一緒にいかがでしょうか。

ワイナリー内のレストランでYorkワインを 飲みながらランチ

ワイナリーのテイスティングでは、数種類の赤ワイン、白ワイン、ロゼ、スパークリングワインを、それぞれのワインの正しいテイスティング方法と、チェックポイントのコツを聞きながら楽しめます。

ワインの味わい方の勉強にもなって楽しいです。

 

 

Yorkワイナリーへの行き方

ムンバイからは鉄道でナシクまで行くこともできますが、乗り換えなどが不便なため、車で移動するのが一般的です。

NAGAIYUKAさん
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自家用車がない場合は車をチャーターするのが一般的です。インドの方から、OLA(オーラ)のアプリで長距離キャブを予約していくことをオススメされました。
ごうぞう
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OLAは、インドの配車アプリだぞう

アプリでピックアップの場所と行き先を入れるだけで、数日前から予約ができます。

Ola Cabs

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開発元:ANI Technologies Pvt. Ltd.
無料
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NAGAIYUKAさん
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今回はムンバイの中心部からYorkワイナリーまで往復で5,500ルピー(約8,500円)でした。

アプリで簡単に車をチャーター

NAGAIYUKAさん
NAGAIYUKAさん
Yorkワイナリーは、500ルピーでワイナリーの見学ツアーとテイスティングが楽しめます。予約は受け付けていませんが、電話で事前に営業状況を問い合わせてから行くと安心かもしれません。

ナシクには見学のできるワイナリーがいくつもあります。

ムンバイから離れているので、ワイナリー近郊の宿泊施設で1泊で楽しむ人が多いようです。これからますます成長が楽しみなインドワインおススメです!

York Winery & Tasting Room

  • 曜日:月曜日~日曜日
  • 時間:12:00 ~ 22:00
  • 住所: Gat No.15, 2, Gangapur-Savargaon Rd, Gangavarhe, Nashik, Maharashtra 422222
  • HP:https://www.yorkwinery.com/

NAGAIYUKAさん
NAGAIYUKAさん
ナシックのワイナリーYorkのご紹介でした!インドにはバンガロール近郊にもワイナリーがあるので、こちらの記事もぜひ参考にしてください!
ごうぞう
ごうぞう
これがバンガロール市内から行けるワイナリーの記事だぞう!

ワイナリー「Grover Vineyards」見学体験記




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