インドでは自家用車には白色のナンバープレートが、
商用車には黄色のナンバープレートが付けられています。
この“黄ナンバー”は日本で言うところの
“緑ナンバー”に当たりますが、
一個人が自家用車を勝手に
商用目的で利用することを防ぐ目的があります。
つまり、白ナンバーのタクシーは許可を得ずに営業していることになり
これが、所謂“白タク”に乗るときには注意が必要だと言われる所以です。
さて、基本的にインドは流しのタクシーの代わりに
オートリキシャがその役割を果たしているので、
“白タク”に注意しなければならないケースはごく稀かもしれません。
チェンナイのタクシーは、
Call Taxiといってコールセンターに電話をかけて
事前予約を行って迎えに来させるタイプが基本ですが、
迎えにやってきたタクシー運転手が
実はタクシー会社の従業員ではないケースが多々あります。
例えば、Call Taxiのチェンナイ最大手『Fast Track』
これはFast Trackが成功している一因でもあるようですが、
実は、個人向けにコールセンター業務を提供しています。
つまり、“FAST TRACK”と書かれたステッカーや制服の販売も含めて
初期登録費用として25,000ルピー
ロイヤリティとして月額5,000ルピーを支払えば、
コールセンターが得た顧客を紹介してくれるサービスなんだそうです。
自家用車にステッカーを貼ることによって、
Fast Trackのタクシーとしても活用できる仕組みです。
つまり、Fast Trackの一部の運転手は従業員ではなくフリーランスなのですが、
逆に従業員よりもサービスの質が高い傾向にあり、
同時に、最大手の看板を背負っているためにそれなりの安心感もあります。
(唯一ひとつしかなかった水たまりにハマって10分ほど動けなくなった運転手。アホすぎる↓)
私たち日本人にとって、タクシーのサービスの質は
指定時間通りに来ること、運転手の英語力、道路や地名の知識量、
車種のランク、サービス精神の有無等で決まりますが、
コールセンターを通して予約をすると、
毎回そのサービスの質がバラバラで
時間通りに来ない、英語が話せない、道を知らない、
コミュニケーションの取り方が感じ悪い、などのかなり酷いケースが散見されます。
Fast Trackでフリーランスのいい運転手に出会ったときは、
お抱え運転手として直接呼び出せるように関係を築いておくのがベストです。