初めてインドに来たのが今年の8月
2か月が経った今でも毎日が驚きの連続です。
(今日はマクドナルドでフィレオフィッシュバーガーを頼んだら肝心のフィッシュフライが入っていませんでした。笑)
最も驚いたことのひとつに街中に散乱したゴミがあります。
ゴミは道にポイッと捨てるのが当たり前
そして、街中に配備された清掃員が散乱したゴミを掻き集めます
一人当たりの人件費は低いと思われますが
清掃員の数を考えると相当のお金が使われているはずです。
チェンナイの観光地のひとつであるマリーナ・ビーチに行ったときも、
そこで買った缶ジュースを飲み終えた後、
空き缶を捨てるためにゴミ箱を探していると
店員さんが「下に捨てちゃいなさい」と。(苦笑)
後先のことを考えず常に目の前のことに全力投球なインド人がここにもいます。
2009年にDepartment of Economic Affairs Ministry of Finance Government of Indiaから発表された情報によると
インドでは都市圏におけるゴミの排出量が
年率で約5%ずつ増加していて
2009年には約6,000万トン/年だったのが
2047年には約3億トン/年にまで膨れ上がると予想されています。
また、ゴミ排出量1トン当たり
約500~1,500ルピー(約750円~2,250円)の費用が
ゴミの回収、配送、選別、廃棄等にかかっているようですが、
そのうち60~70%が回収、20~30%が配送に充てられており、
適切な選別・廃棄処理はほとんど行われていないようです。
回収されたゴミの90%以上が
環境に配慮した適切な廃棄処理がなされずに
そのまま廃棄場に埋め立てられているんだとか。
至るところで目にするゴミの山と
ゴミを掻き集める清掃員の姿を見ると、
これが少なくともチェンナイでは今の現実なんだろうと思います。
それでも、チェンナイ市のホームページを見ると
多少の改善点についての記載はあるものの、
基本的にはこれまでの取り組みを称賛するかのような内容と現状がまとめられています。
電力不足やインフラ不足による目前の生活上の問題だけでなく、
水質や大気、食材の安全性などの中長期的にも人体に影響を与え得る
様々な環境問題、公害問題が潜在的に存在していることは想像に難くありません。
毎日を一生懸命に生きる人々にとって、
目に見えない環境問題よりも、
目の前にある生活上の問題ばかりが優先されるのは当然なので
地域レベル、州政府レベルでの意識改革が必要なのだと感じます。
そして、そこには環境問題に対する日本企業の過去の経験や
積み上げてきた技術がきっと活かされるはずです。
そんな橋渡しになれるような仕事をいつかしてみたい