「インド時間」という言葉をご存知でしょうか。
いわゆる「時間を守らない」というインドの時間に対するルーズさを
なかば総称してそう呼んでいるのですが、
典型的なのが「トゥーミニッツ」
インドで生活していると毎日耳にする言葉です。
いわゆる日本語で2分を意味しますが
「トゥーミニッツ」と言われると15分待たされることはもはや当たり前です。
さらに危険なのが「ファイブミニッツ」
これは下手すると1時間待たされます。
1時間待たされた挙句にまだなのかと問い合わせると
またまた「ファイブミニッツ」
これでさらに1時間待つなんてことも。笑
先日、日系企業の社長さんから聞いた話なんですけど
あるテレビ番組でインド人と日本人で算数対決したんだそうです。
すると、足し算と掛け算では圧倒的にリードしていたインド人が、
引き算になった瞬間に計算が遅くなり、結局日本人の圧倒的勝利で終わったんだとか。
足し算は強いのに、
なぜか引き算にものすごく弱いインド人。
実は同じようなことを実際のビジネスの中でも感じます。
目の前のことをひとつひとつ積み重ねていくこと(足し算の発想)は得意のようですが、
ある目標や期日に向かって逆算してスケジュールを立てること(引き算の発想)は苦手なようです。
だから、待ち合わせの時間にも当たり前のように遅れてくる。
事前にあまり計画せず
ひとつひとつの作業を積み上げた結果、
いつの間にか納期に間に合わなくなっている。
「トゥーミニッツ」と言っても結局15分かかっちゃう。
これがいわゆる「インド時間」の正体なんではないかと思います。
インド人の長所である足し算の発想を生かすのか。
それとも、短所である引き算の発想を身につけてもらうのか。
インド人従業員を雇用している日系企業にとって
彼らをマネジメントするのにはいろいろと工夫が必要なのかもしれません。
(写真は年に一度の祭りポンガルの日にアパート前に描かれていたコーラム)
2 comments
私も今チェンナイに滞在していますが、このお話にすごく共感します。
インドではファイブミニッツを五分と訳すのは間違いですね。
ファイブミニッツ=ごめんちょっと時間かかるわ くらいですね。
I.Tさん、コメントありがとうございます。そうですねーファイブミニッツは最低でも30分待つ覚悟が必要です。笑
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