ほとんどの人はカレーとナンを、手で豪快に食べる様子をイメージするのではないでしょうか。
しかし、インドにはそんなイメージを覆すような、ナイフとフォークでお上品に食べるおしゃれインド料理が存在します。
Indian Accentとは
この投稿をInstagramで見る
Indian Accent(インディアン アクセント)は、2019年に「世界のベストレストラン50」にインド料理として唯一選ばれ、一躍有名になったイノベーティブレストランです。
この投稿をInstagramで見る
この「世界のベストレストラン50」は、2002年にイギリスの料理専門雑誌「Restaurant」によって始まったランキングで、世界中の飲食店を対象に、各国の評議員約1,000名が投票して順位が決まります。
今年で21年目を迎え、今やミシュランガイドと肩を並べるくらい、世界的に名の知られたレストランランキングとなっています。ちなみにニューヨークにあるこちらのお店の支店は、星はついていないもののミシュランガイドに掲載されています。
Indian Accent
|
予約方法
運良く空きがあれば当日でも入れることがあるようですが、有名店なので、基本的には予約しないと入れません。
|
私の場合は、最初はメールで連絡しましたが、1日経っても返信がなかったので電話での予約に変更しました(2日後にちゃんと返信は来ました)。
ランチとディナーの時間は電話が繋がりづらいので、営業開始直前に電話をかけると繋がりやすいです。
予約の際は、日時、人数、時間(ディナーの場合は2部制のどちらか)を伝えて、空席があると仮予約を入れてくれます。
その際に注意事項として、
- 10歳未満の子供は入れないこと
- 30分以上遅刻した場合には予約キャンセルとなること
- 追って電話番号宛に送られるSMSにてRs.1,000/人のデポジットを支払うと予約が完了となること
が告げられます。
支払いをした後に通知はないので、支払い完了画面の画面ショットを残しておくか、それでも不安な場合は確認の電話を入れる事をおすすめします。
予約情報
電話番号:+91 9871117968 / +91 11 6617 5151 メール:reservations.del@indianaccent.com |
Indian Accentに行ってみた
いざ、Indian Acceentへ。入口を入ってすぐにあるバースペースからとってもおしゃれで、期待が高まります。
食事スペースは、天井が高く席の間が広々としていて、仕切りのない空間ではありましたが、隣の席の会話は特に気にならず、ゆったりと食事を楽しむことが出来ました。
メニューはアラカルトもありますが、初めてなのでコース料理にしました。
ベジとノンベジがあり、ノンベジ(Rs.4900)を選択しました。コースに合わせてワインペアリングの用意もありましたが、今回は人数が多かったのでボトルで注文することにしました。
インドワインが飲みたかったので、お勧めを聞いて持ってきてもらったのが、sulaのsauvignon blanc。
これまでsulaはいくつか飲みましたが、これは初めて見るものでした。
インドの美味しい白ワインになかなか出会えないと思っていたのですが、柑橘系の香りがするドライな味わいで、インド料理と相性バッチリでした。
まず出てきたのがこちらの前菜。やぎのチーズナンとマッシュルームテイストのスープ。もちもちの生地の中に熱々のチーズが入っていて、口の中でとろけました。スープは一口サイズの可愛らしいカップに入っていて、少量ですが濃厚な味わいでした。
お次はkhandviというラビオリのようなインドのお惣菜。見た目はおしゃれなイタリアンなのに付け合わせはインドの風味で、不思議な心地になります。
お次はインドの漬物アチャールのポークリブ。アチャールの甘辛い味をベースに中華料理をインド料理に昇格させていて、とても美味しかったです。
4品目はチキンミートボールにほうれん草タルトのコーンクリーム添え。ほうれん草タルトがしっかりインドのスパイスが効いたサグカレーの味わいで、1品前のポークリブで忘れていましたが、ここがインド料理レストランであることを思い出しました。
5品目は鴨のタルタル、サクサクsevai(インドの米麺)とチャツネトッピング。見た目はおしゃれフレンチのようなのに、随所にインド食材が使われていて、お味もインド。インド食材を分かっているインド人シェフならではの発想のイノベーティブ料理ですね。
お口直しのざくろのソルベ。酸味が効いていて、梅に似た味がしました。
メインはお肉かお魚を選ぶ形だったので、お魚を選択。ココナッツベースのソースのシーフードシチューにスパイスが効いていて、タイ料理のような味わいでした。
最後はデザートが2皿。1つ目がカボチャのソフトクリーム。
これは奇をてらった感はなく、シンプルに美味しいカボチャスイーツでした。
デザート2皿目はマサラココナッツプリンとミルフィーユ。ミルフィーユは特段インドらしさは感じませんでしたが、プリンはマイルドなココナッツのおかげで香辛料の独特の香りが程よいアクセントになっていて、美味しかったです。
一皿一皿のポーションはそこまで多くないですが、パン等の付け合わせがついてきたり、適度な間隔でテンポ良く料理が提供されるので、あっという間の1時間半でしたが、終わってみたら結構お腹に溜まっていました。
最後に
Indian Accentは、インド料理をインド人がおしゃれにアレンジしたらどうなるか、を体感できるレストランだと思います。
一皿ずつ、見た目も美しく、他国のテイストを織り交ぜて提供されるインド料理の数々は、外国文化とインド文化を融合してさらに昇華させた革新的なものだと思います。
インド初心者の方もそうでない人も、今までにないインド料理と出会えるイノベーティブレストラン「IndianAccent」をぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。