ヤクルトにもついてる日の丸マーク?!

by 田中啓介 / Keisuke Tanaka

チェンナイで生活をしていると「やっぱり日本と違うな〜」と感じることが多々ありますが、その中でも魚や肉に関する違いは大きいです。

「ヒンドゥー教の人は牛を食べない、イスラム教の人は豚を食べない」という話は聞いたことがあったのですが、結局の所、チェンナイでは牛肉、豚肉いずれも食べない方が多いようで、これらを売っているスーパーはほとんどありません。

日本食材専門店などに冷凍の牛肉、豚肉を売っているところはありますが店舗数もかなり少ない上、冷凍品ということもあり日本と同じようなお味…というわけにはいきません。

また、牛肉、豚肉どころか、南インドでは宗教、道徳、健康上の理由からベジタリアン(菜食主義者)が多いようです。

 

それでも魚類、鶏肉、ラム肉については、インド人も行くようなスーパーにも売られている所がありますが、「ノンベジ」(ベジタリアン用ではない、という意味)と書かれているコーナーに、他の商品とは少し隔離された感じで置かれています。

ですが、私はインドに来た当初、

「ベジタリアンの方達は、魚や肉そのものを避けられたとしても、例えば日本のコンソメ顆粒に牛肉エキスが使われているように、目に見えない形で魚や肉が使われていた場合、ノンベジを徹底的に排除できないのでは…?」

と疑問に思っていたのですが、そこは徹底されていました!

 

インドで販売する食品のパッケージには、主表示面に記載されている製品名のすぐ近くに「非ベジタリアン用」の食品には茶色のシンボルマーク、「ベジタリアン用」の食品には緑色のシンボルマークの識別マークを記載しなければならないとのこと。

 

たとえば…

写真の左側はツナの缶詰ですが、「非ベジタリアン用」の茶色(というより赤色に見えますが)の日の丸のようなマーク、

また右側のトマトケチャップは、「ベジタリアン用」の緑色の日の丸のようなマークが記載されています。

余談ですが、私がインドに来てすぐのころ、これらのマークを「日本の国旗の日の丸が書かれてあるから、日本製ってこと?!」と勘違いし、ほとんどの食品に記載されているため本気で驚いていました…汗。

それから!ヤクルトの販売がチェンナイでも今年の4月から開始されたようで、日本と同じ味が楽しめます♪

パッケージも日本とほとんど変わりませんが、しっかりと「ベジタリアン用」の緑のマークが記載されています!

 

ちなみに、卵についてはベジタリアンでも食べる方もいらっしゃるようで、スーパーのノンベジコーナーだけでなく普通のスーパーにも売られていることが多いです。

また、スーパー以外にも街中で鶏専門の小売店を見かけることもあり、鶏卵と一緒に鶏肉が売られています。ですが、そのお店では必ずといっていいほど同じ敷地で鶏を飼っているため、そのすぐ横の鶏肉を買う気になれず(日本でも見えてないだけで現実は同じと知りながらも…)まだ、このようなお店で鶏肉を買う勇気を持てずにいます。

 

我が家からノンベジを売っているスーパーまで少し距離があるため、日本では毎食のように魚や肉をガッツリ食べていたのですが、チェンナイに来てからこれらを食べる機会は極端に減っています。それでも私の魚や肉への欲は消えそうにはなく、今のところ「ベジタリアン」にはなれそうにありません、苦笑。

 

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