インドのパンというと真っ先に思い浮かべるのが「ナン」。
日本にあるインド料理店などでもカレーと一緒に提供されるパンといえば「ナン」が一般的かと思います。
実は、インドにはナン以外にもたくさんのパンがあり、日常的に食べられています。
今回はそんなインドでよく食べられているパン・パン料理についてみなさんにご紹介します。
材料の違い
日本で食べられるパンというとふわふわしたものが一般的です。
また、南インドではパンよりも「お米」を主食として食べられることが多いのもあり、南インドで食べられるパンには「米粉」や「豆粉」を使って作られるものが多いようです。
それぞれの粉の違い
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インドでは強力粉や薄力粉はスーパーなどでも見かけることはほとんどなく、中力粉(マイダ粉)が材料として使われています。
近くのスーパーやローカルショップなど、1kgあたり40ルピー程と手軽に手に入れることが可能です。
ナン(Naan)
ナンは、中力粉にイースト(パン酵母)を加え、発酵させた生地で作られたパンです。
これまでさまざまなお店でナンを食べてきましたが、ふわふわしたものだけでなく、タンドールでしっかり焼いたクリスピーなタイプのものなど、お店によって特徴が見られるので、お気に入りのナンを見つけてみるのも楽しいです。
また、ベーシックなものは「プレーンナン」としてメニューに書かれていることがほとんどで、このナンにアレンジを加えた「バターナン」や「ガーリックナン」などもよく見かけます。
クルチャ(Kulcha)
クルチャは、ナンの生地に具材を入れて焼いた料理です。
チャパティ(Chapathi)
チャパティは、全粒粉に塩と水を加え、無発酵で作られるパンです。インドの食卓の定番パンで、日常的に食べられているものになります。
パラタ(Paratha)
パラタもチャパティ同様に、全粒粉かつ無発酵で作られるパンです。チャパティとは異なり、ギーやバターを加えてミルフィーユ状に層を作って焼きあげます。
また、じゃがいもや玉ねぎなどの野菜や、パニールなどを生地に混ぜたパラタなどもよく見かけます。
プーリー(Puri)
プーリーはチャパティと同様の生地を小さくまとめ、揚げて作られます。カレーと一緒に食べられることがほとんどです。
バトゥーラ(Bathura)
バトゥーラも揚げパンの1つです。プーリーとは異なり、こちらは中力粉にイーストを混ぜて発酵させた生地で作られます。
そのため、プーリーよりもややふんわりした食感が楽しめます。
以前にインド人のお宅にお誘いを受けた際にも、手作りのバトゥーラをいただきましたが、こちらも揚げたてで絶品でした。
ドーサ(Dosa)
パンとはちょっと異なりますが、ドーサは米粉と豆粉を混ぜて作られた生地を薄くクレープ状に焼いた料理です。
チャツネやサンバルと一緒に食べるのが一般的です。
イドゥリ(Idli)
イドゥリは米粉と豆粉を混ぜて作り発酵させた生地を使って作られる「蒸しパン」です。
ドーサーと同じように、チャツネやサンバルと一緒に食べるのが一般的です!
おわりに
さまざまなインドの定番パンをご紹介しました。
今回紹介したもの以外にも、地方ならではなパンなどもあるのであくまで一部の紹介になりますが、それぞれのパンの特徴を知ってもらえたら嬉しいです。