【インド生活の必需品】チャイの歴史とインドのチャイ文化

by Koma

インドでは、家で飲むのはもちろん、街中・カフェ・レストラン・オフィス…などなど、昼夜問わず楽しまれている「チャイ」。

Komaさん
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朝ごはんやランチと一緒に楽しんだり、おやつと一緒にチャイタイムがあったりと、インドでの生活には欠かせないものの1つです。
ごうぞう
ごうぞう
ごうぞうも、チャイ大好きだぞう!

今回はそんなインド生活の必需品「チャイ」についてご紹介します。

 

 

チャイとは?

日本語では「お茶」、英語では「Tea」と言いますが、同じ意味をもつヒンディー語が「チャイ(चाय)」となります。

実は、これらの「お茶」を指す言葉はすべて「中国語」が語源です。

引用:https://qz.com/1176962/map-how-the-word-tea-spread-over-land-and-sea-to-conquer-the-world

どのような経路で伝わったかによって呼び名は異なりますが、お茶を意味する言葉のほとんどが「Cha(チャ)」や「Te(テー)」の語感から成り立っています。

  • 日本語:茶
  • 英語:tea
  • 韓国語:차
  • ベトナム語:trà
  • フランス語:thé
  • ドイツ語:tee

 

 

チャイの歴史

そんなインドの国民的飲み物の1つ「チャイ」。

チャイと聞くと、わたしたち日本人が思い浮かべるのは「スパイスが入ったミルクティー」かと思います。

実際、日本の人気チェーンカフェなどでチャイを注文すると、ジンジャーやシナモン・カルダモンなどが入った甘いものがほとんどです。

Komaさん
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しかし、上でご紹介した通り、実はチャイには「お茶」という意味しかなく、甘味やスパイスという意味は含まれていません。

とはいえ、インドで紅茶は甘味を足し、スパイスを入れて飲むのが一般的なため「チャイをください!」と言えば、日本で飲むようなものと同じものがでてくると思います。

 

 

インドでチャイはこう広まった

中国や近隣諸国で広まっていたお茶文化は、やがて西洋諸国そして世界各国にさまざまな形で広まっていきました。

その1つが「イギリス」で、イギリスでは中国から「紅茶」が持ち込まれると、上流貴族が嗜む高級品となりました。

その後、イギリスがインドへ入植した際に、アッサム地方でお茶の木を発見しました。

そしてそのことをキッカケに、イギリスは中国から茶葉の輸入をやめてインドで茶葉の栽培を始め、後にアッサム・ダージリン・ニルギリとインドの各地で栽培に成功しました。

しかし残念ながら、インドで栽培された茶葉は「イギリス人のためのもの」で、上質な茶葉はすべてインド国外へと輸出されてしまいました。

Komaさん
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その結果、インド国内にはあまり質のよい茶葉は残らず、この茶葉を美味しく飲むために、インドのチャイが誕生しました。

さらに、この茶葉の消費を促すために「ティータイム」を積極的に取るような戦略も取られたそうです。

こうして、インドならではな飲み方として、スパイスが入ったチャイが広まっていきました。

 

 

インドのチャイで使用される茶葉

インドのチャイには「CTC製法」の茶葉がとても合います。

ごうぞう
ごうぞう
CTC製法ってなんだぞう?
Komaさん
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CTCとは「Crush(砕く)・Tear(裂く)・Curl(丸める)」の3段階の工程の頭文字をとった製法名です。

収穫した茶葉を押しつぶし、引き裂いた後に丸めて粒状へと加工します。

また、紅茶の茶葉にはさまざまな種類がありますが、インドのチャイにはミルクをいれるため、味が強い「アッサム」がオススメです。

ごうぞう
ごうぞう
なるほぞう

 

 

インドのチャイで使用されるスパイス

インドのチャイはスパイスティーではないため、必ずしもスパイスが入っていなければいけないというルールはありません。

地域や家庭・作る人によっても個性がでてくるところになるので、自分のお気に入りの配合を見つけるのも楽しいです。

その中でもよく使われるのは次のものが多い気がします。

  • シナモン
  • カルダモン
  • クローブ
  • ジンジャー

インド各地で飲まれているさまざまなチャイ。

一口に「チャイ」と言っても、地域ごとにさまざまな作り方があります。

ここからは、地域別のチャイをご紹介します。



 

マサラ・チャイ

チャイ=マサラチャイ!と言ってもいいくらい、インド全土で定番のチャイがこちら。
ここまで紹介してきたとおり、家庭やお店によって使用するスパイスは異なります。

 

アドラクワーリー・チャイ

アドラク(अदरक)とはヒンディー語で「ジンジャー」のことで、ジンジャー感強めのマサラチャイです。

寒い冬に飲むと身体がぽかぽか温まるので、こちらもインド全土で楽しまれています。

 

ヌーン・チャイ

ピンク色の見た目をしているので、ピンクティーとも呼ばれるのがこちら。

カシミール地方で飲まれているチャイで、重曹を入れることで化学反応が起き、ピンク色に変化します。

 

ケサール・チャイ

ケサール(केसर)とは、サフランを意味するヒンディー語で、その名の通りサフランを一緒に煮出して作られるチャイです。

サフランは高価なスパイスとされているため、特別なお祝いごとのときなどに飲まれるそうです。

主に南インドのハイデラバードで飲まれるチャイです。

 

イラニ・チャイ

こちらもハイデラバードで飲まれるチャイです。

牛乳と紅茶を煮詰めて作られるチャイで、練乳を使って甘味をつけられます。

マサラチャイと比べてより濃厚で甘味が強いのが特徴です。

 

グルグル・チャイ

バターティーとも呼ばれ、ヤクバターと塩が入った紅茶です。

グルグルというのは、ヤクバターを作るための道具の名前からつけられたそうです。

インドでは山岳エリアのラダック地方で飲まれるチャイで、ラダック地方だけでなくチベットやブータンなど、ヒマラヤ地方全体で飲まれています。

 

 

おまけ:美味しいマサラチャイレシピ

最後に、インド人の友人宅で飲んだチャイがとても美味しく、レシピを聞いてみたところ快く教えてくれたので、ご紹介します。

Komaさん
Komaさん
もしよければ、ぜひ作ってみてください!
ごうぞう
ごうぞう
インドのご家庭のチャイの味、気になるぞう!!!
材料(コップ2杯分)

  • 茶葉(CTCのアッサムがオススメ◎):大さじ1
  • 水:200ml
  • 牛乳:200ml
  • シナモンスティック:半分~1本
  • カルダモン:2粒
  • クローブ:2粒
  • ジンジャーパウダー:少々(お好みで調節)
  • 砂糖:大さじ1(お好みで調節)
作り方

  1. スパイス類を軽く砕く(※砕くと香りが出やすくなります)
  2. 小鍋に水を沸かし、砕いたスパイス・茶葉・ジンジャーパウダー(お好み)・砂糖(お好み)を入れて、中火で2~3分煮出す
  3. 弱火にし、牛乳を入れ、吹きこぼれないようにしながらさらに2~3分煮出す
  4. 茶こしでこしながらカップへ注いで完成!

 

 

おわりに

インドの生活に欠かせないチャイについてご紹介しました。

知れば知るほど奥が深い飲み物「チャイ」。

Komaさん
Komaさん
ぜひインド各地へ訪問した際には、その土地ならではなチャイも楽しんでみてください!

また、ご自宅でも手軽に美味しいチャイが淹れられるので、ぜひお気に入りの味を見つけてみてはいかがでしょうか?

ごうぞう
ごうぞう
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ごうぞう
ごうぞう
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