チェンナイのスーパーには「ギー」というものが、たくさん売られています。
「ギー」のことは今まで知らなかったので調べてみました。
「ギー」は澄ましバターともいわれる、古くからインドやアフガニスタンなどで使われている乳脂肪製品なのだそうです。
例えば一般的にナーンに塗られているのが「ギー」です。
(ただ、日本で食べるナーンに塗ってあるのも「ギー」なのか、むしろ日本ではバターを代用している所が多いのでは?!と思いましたが、調べられておりません。ひとまずは帰国したときにインド料理店で聞いてみたいです。あ…でも、日本に帰ったときくらいインド料理はお休みしたい気も…苦笑。)
その他にも調理油として炒め物やお菓子作り、また宗教的な儀式などにも使われており、インドではなじみ深いもののようです。
また、「ギーはウシやヤギの乳から作られ、その過程で水分、糖分、蛋白質などが除かれることにより、バターよりも腐敗しにくく、平均気温の高い地域でも長期間、常温で保存することが可能になる」とのこと。
人工的な食品添加物などを加えずに、保存期間を高める昔の人の知恵はすごいなあと感激しました。しかも、「ギーにはコレステロール低下作用がある」との研究結果も報告されています。
ですが、動物由来の「ギー」よりも「水素化植物油から製造される(水素化植物油由来の)ギー」の方が、製造コストが安いため、「水素化植物油由来のギー」がインドをはじめ各国に出回っているのだとか。
しかも残念なことに、「水素化植物油由来のギー」には、健康上問題視されている「トランス脂肪酸」が含まれているようです。
さっそく、「ギー」を買ってきて、ひとまず朝食の食パンにぬって食べてみましたが、私にとっては少しクセの匂いのように感じました。
やはり、パンよりもナーンなどに塗ってある方がシックリくる気がします。
まだ、家に残っているので、他にも「ギー」の美味しい使い方を色々試してみたいと思います。
参考文献
“Health Benefits of Ghee”. Spiritfoods. Retrieved 26 June 2012
Matam Vijaya Kumara, MV; kari Sambaiaha; Belur R. Lokesh (February 2000). “Hypocholesterolemic effect of anhydrous milk fat ghee is mediated by increasing the secretion of biliary lipids”. The Journal of Nutritional Biochemistry 11 (2): 69–75. doi:10.1016/S0955-2863(99)00072-8. PMID 10715590.
Wikipedia
2 comments
はじめまして。チェンナイ在住のchitriniです。
ギーはやっぱりお料理やお菓子づくりに使われることが多いので、トーストを食べる際にはこちらでも皆、普通のバターを塗っているように思います。料理以外には、炊きたてのご飯にポディと呼ばれる南インドのふりかけのようなものにギーを少し垂らして食べると美味しいです!あとドーサを焼く時に周りに垂らしてカリッとさせたり。ギーは牛を飼っているお宅のホームメイドのものを買うか、自分で料理用バターから手作りしています。とても簡単で香りも断然いいです!
>chitriniさん
はじめまして。麻衣です。コメントありがとうございました。
炊きたてご飯にポディ(探してみます、笑)とギー、是非一度試してみたいです。
それから、確かにホームメイドタイプのギーの方が香りも良さそうだし安心だしいいですね。
私はインド初心者ですので、また色々教えていただけたら嬉しいです。
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