女神に祈りをささげるお祭り「ナヴァラトリ(Navaratri)」

by 田中啓介 / Keisuke Tanaka

インドでは先週から「ナヴァラトリ(Navaratri)」という

ヒンドゥー教のお祭りが開催されています。

サンスクリット語で「9つの夜」を意味する「ナヴァラトリ(Navaratri)」は

その名のとおり9日間インド全土で行われていて、

奇数段の雛壇を作ってそこにヒンドゥー教の神様の人形を飾るんです。

 

そのため、9日目の昨日と10日目の今日がタミル・ナードゥ州では祝日になっています。

ウィキペディアによると

序盤の3日間は「不浄なものを打ち砕いてくれる存在」としてドゥルガー女神に祈りを捧げ、

中盤の3日間は「富を授けると考えられている母神」としてラクシュミー女神に祈りを捧げ、

終盤の3日間は「知識を司る女神」としてサラスヴァティー女神に祈りを捧げるんだとか

つまりこのお祭りは女性のためのお祭りで、

女性の幸せな結婚のためにも良いとされているそうです。

雛壇に人形を並べるところ、女性が主役であるところが

まさに日本の雛祭りと似ているのでとても興味深いですね

このお祭り、地域によって行われる行事も様々のようです。

もともとヒンドゥー教に断食の慣習はありませんが、

この期間だけは断食を行うひともいるようです。

また、南インドでは9日目に「アーユダ・プージャ(Ayudha puja)」という行事が行われ、

車や機械類など普段使っている様々な商売道具を

キレイに掃除したり、点検したり、買い替えたりするんだそうです

実際に今日訪問したインド企業の工場でも

9日目だった昨日に同様の行事があったようで、

工場の床はカラフルなコーラム(詳しくはこちらの記事をご覧ください)が描かれていました。

南インドでは9日目が「機械のための休日」になるんですね。

 

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Atreya 2012年10月25日 - 10:48 AM

日本の製造業者では毎日「5S」と「設備の点検」をやっているので、この「Ayutha Pooja」の祭りの意味がどうしても伝わらないw
我が社の日本人も「毎日、当たり前にやらないといけないことをわざわざお休みを取ってやるのはおかしい」と言っていました^^;

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