食生活にかかせない乳製品。
ヨーグルト大国・インド
ヨーグルトをご飯にかけて食べるスタイルはインド人にとってメジャーな食事で、「カレーライス」ならぬ「ヨーグルトライス」のような感じです。
このように、ヨーグルトはおかずとしても出てくるだけあって、どこにでもたくさん売っています。
種類は色々ありますが、お気に入りは Akshayakalpa という牛マークの入ったヨーグルト。
この Akshayakalpa、徒歩圏内のローカルスーパーでは売っていないことがあるんです。
他の製品より若干値が張るので、やや高級品なのだと思います。
緑のパッケージの iD creamy thick curd もよく食べます。牛マークの Akshayakalpa より少しさっぱりした味わいです。
ヨーグルトはたくさん種類があるので、色々試して自分のお気に入りを探してみるといいと思います。一般的には日本より値段は安いです。
牛乳は日本とちょっと違う、、!?
スーパーに売っている牛乳には形態が何種類かあって、私は主に下記の2種類を買っています。
①冷蔵でビニールパウチに入っているもの。日本人は飲む前に沸騰させた方がよいらしい。翌日までに飲み切った方がよい。
だいたいスーパーに行くと、一番下の段に積まれています。無造作に置かれると破けてミルクがびしゃびしゃになるんじゃないかと不安になりますが、意外とこの袋は頑丈です。
牛乳にも 牛マークの Akshayakalpa があり、他の種類より美味しい気がしています。
ちなみにこれは「A2ミルク」なので、牛乳でお腹を壊しやすい方におすすめです。
(こちらを参照しました)https://ohatadaisukeshouten.com/blog/5436/ |
また、A2ミルクはお腹に優しいので、牛乳を飲んでお腹がごろごろする方は試してみるといいかもしれません。
②常温で牛乳パックに保存されているもの。沸騰させなくてもそのままで安全に飲める。封を開けたら冷蔵保存で早めに飲み切った方がよい。
赤色と水色のパッケージがあり、私は赤い方の AMUL GOLD をよく購入します。
脂肪分の含有量の違いがあります。
インドの牛乳パックでよく見るミルクの分類表示がこちらです。
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Amul の水色の Toned milk (調製乳) には、3%の脂肪分、8.5%の固形分(脂肪以外のタンパク質、炭水化物、ミネラル)、88.5%の水分が含まれています。
これに対し、赤色の方の Standardized milk (標準化牛乳) は、脂肪分4.5%、固形分8.5%、水分87%です。Standardized milk は脂肪分が 1.5% 多く、Tones milk よりコストが高くなるので、高級品として売られています。
日本の牛乳パックと似ていますが、常温で長期間保存が効くのがすごいところ。
さて、この2種類の牛乳を飲み比べると、最初のビニールに入ったミルクの方が濃厚で美味しいです。
美味しい理由は “ パスチャライズ(低温殺菌)” という牛乳の殺菌方法にあります。
市販の牛乳の約9割近くが“超高温殺菌(120~130℃で2~3秒)”を採用しているのですが、“パスチャライズ”では低温で時間をかけて殺菌を行うため、タンパク質の変性も少なく牛乳本来の風味や成分が損なわれにくいのだそうです。 |
ここで気になるのは、パスチャライズ(低温殺菌)の牛乳を、私たち日本人がそのまま冷やで飲んでも大丈夫なのかどうか。
沸騰させずアイスで飲んでも大丈夫だという人もいますが、そのまま飲んだらお腹壊したという声も聞きます。日本人のお腹の強さも、人それぞれなのでしょう。
ところで、タンパク質が多い牛乳を沸騰させると表面に膜ができます(ラムスデン現象といいます)。
ミルクパンの壁に張り付いてしまうのはとても勿体無いですよね。甘いドリンクがいける方は、沸騰させる前に砂糖を入れると防げるらしいですよ。
もう1つ、日本の牛乳と違うところがあります。
このビニールに入った牛乳を飲むと、液体が自然に分離していることに気づくと思います。
日本の牛乳が分離せず均一なのは、「ホモジナイズ」homogenize されているからです。日本では牛乳中の脂肪は圧力をかけて砕かれ小さく均質化されているので、分離することがないのです。
一方、インドで普及している牛乳はこの処理がされていないため、すぐに分離します。こういう牛乳のことを、ホモジナイズされていない牛乳、すなわち「ノンホモ牛乳」と呼ぶそうです。 |
インドの牛乳についてざっくりまとめると、
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というところで、日本との違いがあるようです。
あまり牛乳にこだわりはなかったのですが、インドに来ていろいろな違いがあることを初めて知りました。
あとお勧めされたのが AROKYA の standarsized milk です。
こちらの牛乳は冷やしたまま安全に飲めて、高温殺菌のパックの AMUL より味が良いそうですが、私がよく利用する圏内で手に入らないので、見つけたら試してみようと思います。
バター、チーズも意外と豊富なインド
バター
バターは主に料理時に使います。輸入品は高いので、最近のお気に入りはこれです。
おなじみの AMUL 。10gずつの小分けになっているので、料理に使いやすいです。
スプレッドチーズ
これも AMUL です。結構しょっぱくて、好き嫌いが分かれそうだなと思いました。
AMULについてこちらで詳しくまとめられているので、気になる方は是非読んでみてください。
クリームチーズ
クリームチーズは、食べ慣れている輸入品もたくさん売っていますが、国産品も安い物から高い物までたくさんあります。最近のお気に入りはこちら。
Old Madras baking company や、大手スーパーで売っています。ムンバイ産です。
リコッタチーズ
Flanders Dairy Products シリーズ。国産品。味はまずまずで、あっさりめです。
モッツァレラチーズ
Dairy Craft、こちらも国産品です。若干水分が足りずモサモサしている印象です。奮発して輸入品の方が無難かも?
マンチェゴチーズ
こういうおしゃれ系チーズは国産品でもそこそこのお値段がします。
薄く切ってサンドイッチに挟んだりします。ワインにも合いそうです。この Begum Victoria はバンガロール発のメーカーです。
これは最近お気に入りの Brod bakeryというパン屋で買ったのですが、他にもBegum Victoria のいろんな種類のチーズが置いてありました。
ちなみにこの Brod bakery はバスクチーズケーキがすごく美味しいので、チェンナイお近くの方はぜひ試してほしいです。
リピート中のチーズケーキ。本当に美味しい。
世界進出中のヤクルトはインドにも!
ヤクルトはローカルスーパーでも売っているレベルです。もはや輸入品というカテゴリーではないよう。
普通の赤いヤクルトは80ルピーなので、青いヤクルトライトはちょっと高いです。ライトの方が甘さ控えめで飲みやすく感じます。
ちなみにインド人でも、お腹を壊すことはよくあるようです。意外ですよね!
例えば、水道水は普通は飲まない。我が家のドライバーさんもインドの水道水はお腹を壊すからそのまま飲むことはないと言っていました。
ヤクルトもけっこう需要があるかもしれません。
インドで安心して食べられるスイーツ・アイスクリーム
インドでの食事はかなり受け入れられても、スイーツが苦手、という方は多いと思います。
インド生活で、「な、何か甘いものが食べたい・・・でもインドのお菓子はちょっと…」という時に、安全に食べられるのが市販のアイスクリームです。これはストレスなく一人前完食できます。
輸入品も国産品もたくさん種類があります。
国産品はまたもや AMUL が幅広く展開しておりスーパーでよく見かけます。ただ AMUL のアイスは牛乳の味が強く、コッテリ感は少ない感じがします。密度が低いというか、いくらでも食べれてしまうので好みが別れるところ。
日本の製品に近い感じのアイスとして、最近はこの3種類をローテーションしています。
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LONDON DAIRY のアイスは高いだけあって安定して美味しいです。名前の通りイギリスの会社ですが、製品が作られているのはドバイでした。ドバイ牛のアイス!
インドに来たらぜひ色々と試してみてください。