北インドのデリー・グルガオンには多くの日系企業があり、単身の方・家族の方など多くの日本人の方が生活をしています。そんなインドで新しく生活を始める方たちにとって最初のお仕事とも言えるのが家探し。
今回は、これからインドで家探しを始める駐在員や現地採用の方々に向けて、デリー・グルガオンで人気のアパートメントをご紹介します。
インドの家探しで気をつけるべきこと
インドで家探しをする際にチェックすべき点がいくつもあります。
ギザのサイズ
ギザとは、お湯を使用する際に使われる水が溜まったタンクのことです。
ギザ用のスイッチを入れて10分程待つことでタンクにお湯が溜められ、温水のシャワーを浴びることができるのですが、使用中にタンクが空になってしまった場合再度お湯が溜まるのを待たなければいけません。
そのため、最低でも25リットル以上のギザがあると安心です。
ドアの立て付け・壁紙
内見時にはこれから綺麗にするよ~などと言われますが、ドアの隙間部分の床や壁紙が剥がれていたりということも多々あります。
また、パッと見はペンキで綺麗に塗られている壁も、水漏れなどで変色したところの上からペンキで塗っただけなんてパターンもあるので、要チェックです。
新築物件がいいとは限らない
日本では新築物件の方が綺麗で人気も高いことが多いですが、インドの場合は必ずしも新築がいいとも限りません。
中古物件の場合、これまでの入居者の方がある程度メンテナンスだったり修理だったりをしているので、最低限の住みやすさが担保されているので、実は新築物件よりも中古物件の方がよいことが多いです。
前に住んでいた方がどんな方だったか
インドは基本的に土足なので前に住んでいた方がどういう方だったのかもしわかるようであれば知っておいた方がよいです。
- 日本人の方だった
- 土足厳禁にしていた
- タバコを吸う方だった
- ペットを飼っていた など
インドの物件タイプ・特徴
日本で物件を探す・紹介してもらう際の表記はリビング・ダイニング・キッチンなどの頭文字をそれぞれ取って「1R」「2LDK」などと表記します。
しかし、インドの場合はベッドルーム・ホール・キッチンの頭文字を取って「1BHK」などと表記します。
また、実際に物件情報を見てもらうとわかりますが、インドでは家族で一緒に住む人が多く、一人暮らしをしている方は少ないため、2BHK以上の広さの物件が多い印象を受けます。
また、インドの建物の各階の数え方はイギリス式なため、日本でいう1階=Ground Floor、2階=1st Floor、3階=2nd Floor…といった感じで階数を数えます。
サービスアパートメントとは?
サービスアパートメントとは、ワンルームのゲストハウスを間借りして住むタイプのお家です。
サービス内容はアパートによって異なりますが、お掃除係(=サーヴァント)の方が部屋の掃除やハウスキーピングをしてくれたり、家賃に光熱費・Wi-Fi代が含まれていたり、朝食やクリーニングのサービスもあったりとアパートとホテル暮らしの中間のような生活が可能です。
ホテル暮らしのような生活ではありますが、部屋の中にキッチンが備え付けられているので、必ずしも外食・宅配に頼る必要もなく、自炊ができるのも嬉しいポイントです。
ご家族で生活するには少し狭いですが、単身で来られている方や、現地採用で来られている方には人気のあるタイプのアパートです。
パークプレイス
パークプレイス(Park Place)は30階建ての棟がAからN棟まで並ぶソサエティタイプのマンションです。
敷地内にジム・屋外プール・テニスコート・スーパーマーケット・銀行・公園(遊具もあり)などもあります。
セキュリティもしっかりしていて、ゲストの方や宅配の方などが入る際にゲートでしっかりチェックが行われるので、中にある公園などでも安心して遊ぶことができます。
さらに、各棟に入る際にもエントランスに係の人が訪問者のチェックをするのでこちらも安心です。
パークプレイスの場合、冷蔵庫・オーブン・レンジ・洗濯機といった基本の家電が備え付けられているので、自分で購入する必要もなく生活が可能です。
また、部屋によってはインドでは珍しくバスタブがついていることもあります。
日本人が多く住んでいるソサエティなので、スクールバスが迎えに来てくれたり、車で移動することなく敷地内で友達と遊べたりもするのも大きなメリットです。
セントラルパークⅡ
セントラルパークⅡはグルガオンの中心であるMGロードやゴルフコースロードから少し離れたところにあるソサエティです。
マネサール方面へのアクセスがよいため、そちら方面に仕事に行くことが多い方や、中心地から少し離れたところに住みたいなんて方にも人気になっています。
セントラルパークⅡには「メインゲート」と「The Roomゲート」の2つのゲートがあります。
The Roomはどちらかというとコンパクトなタイプ(1BHKなど)のお部屋が揃っていて、単身の方に人気のお部屋です。
基本的に家具・家電が備え付けられているので、インドに来てすぐに新生活を始めることができるようになっています。
メインゲート側に近い建物「Belegravia」は家族向けのタイプ(2BHK、3BHKなど)のお部屋が揃っています。
敷地内にはジム・プール・ビリヤード・卓球・テニスコート・ペットパーク・カフェ・スーパーマーケット・公園(遊具もあり)などもあります。
こちらもセキュリティ面はパークプレイス同様にしっかりしているので、安心です。
メインゲートを入って目の前のスロープを降りると駐車場になっています。
また、セントラルパークⅡは敷地がとても広いため、敷地内の移動に使えるカートが走っています。
建物の入口や各棟の入口などにいるスタッフの方に「カートを呼んで!」と伝えれば来てくれるようになっています。
さらにセントラルパークⅡには、日本人向けの鍼灸治療院の「ありあけ堂」や日本食レストラン「銀座(Ginza The Room)」があります。
歩いて日本食レストランに行けるのはかなり魅力的です。
The Belaire
The Belaireは、上で紹介したパークプレイスとほぼほぼ同じ、グルガオンの中心エリアにあります。
敷地内にはジム・屋外プール・卓球・テニスコート・カフェ・スーパーマーケット・公園(遊具もあり)などもあります。
パークプレイスやセントラルパークⅡ程棟自体は多くないため、2つと比べると敷地内の規模はやや小さめですが、こちらもそれぞれ30階建てになっているので、部屋数は数百戸あります。
リビングやキッチン、お風呂場などは全体的に広めで、バスタブにはジャグジーがついていることもあります。
上2つと比較するとお家賃はややお高めになっていますが、予算に余裕がある方にはとてもオススメです。
Crest
Crestはパークプレイスと同じ道路沿いにあるアパート郡です。
パークプレイスやセントラルパークⅡと比較するとややお値段はお高めですが、その分建物自体のクオリティや設備の綺麗さなどは上になっていて人気の物件です。
敷地内にはジム・屋外プール・ビリヤード・バスケットボールコート・カフェ・スーパーマーケット・公園(遊具もあり)・キッズブースなどもあります。
M3M
M3Mは、グルガオンの南部にあるアパート群です。
グルガオン南部はここ数年でモールやビル、アパートなどが建設されているエリアで、比較的新しい建物が建ち並んでいます。
これまでは30階建てのマンションが多い中で、こちらは43階建てと他と比べてより高層になっています。
広さは3BHKや4BHKと他と変わりませんが、部屋全体の広さはやや大きめでゆったりと過ごすことができます。
敷地内にはジム・スチームサウナ・屋外プール・スパ・ビリヤード・レストラン・スカイラウンジ・スーパーマーケット・公園などもあります。
おわりに
インドは部屋数が多く、持て余してしまうことも多いです。
わたしもベッドルームの1つは洗濯を干すようとして使いたかったので、内見時に置かれていた備え付けのベッドの1つは入居前に撤去してもらいました。
こういう融通が効くのも嬉しいところです。
上で紹介した通り、ドアの立て付けが悪かったり壁紙が剥がれているなんてことも多いので、内見時には「ここは綺麗にしてもらえるんだよね?」「これは◯◯にできるの?」など、とりあえずなんでもお願いしてみることをオススメします。