インドと言えば辛いカレーのイメージがありますが、実はインド人はとっても甘いもの好き。よく見ると街中にはスイーツ・ショップがたくさんありますよね。
「ミターイー」と呼ばれるインドのスイーツは、日々のお茶菓子や食後のデザートとしてはもちろん、お祭りや結婚式のような祝い事の席には欠かせない存在です。
※以下のインド度、糖度、お土産度は筆者の感覚によるものです
クルフィ~濃厚なミルクのアイスキャンディー~
日本と同じく、インドでも暑い時期は冷たいスイーツが大人気。路上のクルフィ売りの屋台には大人も子供もよく並んでいます。
味は「ミルクのアイスキャンディー」と言えば想像しやすいかもしれません。
クルフィの場合は牛乳をどろどろになるまで煮詰めてから凍らせるので、アイスキャンディーとは異なり溶けにくく、味もとっても濃厚です。
ですが、残念ながら氷菓なのでお土産には向いていません。インドならではの味として現地で楽しみたいですね。
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バルフィ~なめらかで甘い牛乳のスイーツ~
クルフィと同じように牛乳を煮詰めて作られるスイーツです。
牛乳、砂糖、ナッツ、ギー(バターの上澄み)から作るスタンダードなバルフィの他、小麦粉やベースン粉(ひよこ豆粉)を混ぜて作るものもあります。
スタンダードなバルフィは、牛乳を煮詰めて作られる日本の古代食「蘇(そ)」にも似ているそうなので、実は日本人にとってなじみ深い味なのかもしれません。
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グラブ・ジャムーン~世界一甘いドーナッツ?~
次にご紹介するグラブ・ジャムーンは、一口サイズの団子状のドーナッツをシロップに漬けたスイーツ。
結婚式などの祝い事で食べられることの多いグラブ・ジャムーンは、生地やシロップにローズ・シロップ(薔薇のシロップ)が加えられた華やかな香りのものもあります。
その香りにつられてつい何個も食べたくなってしまいますが、食べすぎには気をつけて!油で揚げていることとシロップ漬けになっていることで、かなりハイカロリーのお菓子です。
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ジャレービー~揚げたては特に大人気!~
ジャレービーもグラブ・ジャムーンと同じようにシロップ漬けの甘いスイーツ。
小麦粉や砂糖を混ぜて作られたゆるめの生地をチューブで絞りながら高温の油に落とし、揚がったものをすぐにシロップにくぐらせて完成です。
これもとにかく甘いのですが、揚げたてのかりっとした食感や熱々の生地とシロップの風味は格別。
生地を一定の細さで絞りだすのはとても難しい作業らしく、熟練のジャレービー職人の鮮やかな手つきは見ているだけで楽しめます。
お土産には向きませんが、街中で屋台を見かけたらぜひ立ち寄ってみてください。
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ラッドゥー~インドの神様の大好物~
日常的にも、また結婚式やお祭りなどでもよく食べられています。
様々な種類がありますが、家庭でよく作られている「ベースン・カ・ラッドゥー」は、ベースン粉(ひよこ豆粉)とギー(バターの上澄み)を炒ったものに砂糖を加え、お団子サイズに握り固めて出来上がり。
その他にも生地を一度油で揚げてから団子状にまとめたものや牛乳を使ったものなどがあります。
シンプルなベースン・カ・ラッドゥーは日持ちもするので、お土産にも良いでしょう。
実はこのスイーツは、象の頭をもつインドの神様・ガネーシャの好物と言われています。
ガネーシャを描いた絵の中には山盛りのラッドゥーを持っているものもあるんですよ。まさにインドを代表するスイーツと言えますね。
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甘くて濃厚なミターイー(スイーツ)を召し上がれ
今回ご紹介したのはインドのお菓子の中でもほんの一握り。
まだまだインドにはたくさんのミターイー(スイーツ)があります。
まだ食べたことのないミターイーがあれば、ぜひチャレンジしてみてくださいね。