インド映画は面白いのか?

by 田中啓介 / Keisuke Tanaka

初めてタミル映画を観てきました。

『PAAGAN』というラブコメディです。

チェンナイ最大のショッピングモール Express Avenue の中にある

シネコン『escape』で観たんですが、

日本の映画館よりも豪華でした。

座席のすわり心地がバツグンにいいです。

 

で、肝心の映画のほうも ”ある意味” 超面白かったです。

「インド映画=オヤジと美女が急に踊り出す変なB級映画」

というイメージを持たれがちですが、

そのイメージどおり、

しゃべりまくって歌いまくって踊りまくっていました。

しかもストーリーの展開の速さにビックリ。

始まって5分もたたないうちに見知らぬ男女が出会い、

結婚し、子供が生まれ、子供が成長し、

5分たった頃にはすでに家族みんなが一緒に踊り出していました(笑)

そして面白いシーンのときはお客さんみんな拍手喝采

何を話しているのか全く分からないので、

正直、笑いについていくことができない寂しさはありましたが、

ストーリーがリズミカルに進んでいくのと、

ドラマとミュージカルを交互に観ている感覚なので最後まで飽きずに楽しめます。

あ、でも(この映画だけなのかもしれませんが)

ロマンスなのに最後までチューがありませんでした(笑)

そして、キャストがお酒を飲むときはお酒にしっかりとモザイクがかかります。

ここタミル・ナードゥ州はやっぱりお酒のイメージが悪いんだなーとあらためて感じました。

それから、インドの映画はとにかく長い。

上映時間は約3時間です。

「最近は2時間半を超える映画はかなり少なくなってきている」

という情報もありますが僕が観た映画は2本とも3時間近くありました。

1時間半ほどたったところでいったん休憩時間になります。

最初は(話の内容を理解していないのでw)もう終わったのかと思いましたが、

多くの人が席に残って話をはじめたので様子がおかしいと思って待っていると、

10分ほどで何の合図もなく突然後半がスタートしました。

 

もうひとつ面白かったのがアクションシーン。

「え?なにそれ?」っていう常識を逸脱したアクションシーンが平気で出てきます(笑)

これはインド映画では有名な話のようで、

伝説になりそうなおもしろアクションが過去に数多く上映されているみたいです。

今日観た映画はそれこそアクション映画ではないので

それほど多くは見られませんでしたが、それでもスゴかった。

自転車好きの主人公が、

10人ほどの敵に囲まれたとき、

自転車を縦横無尽に振り回して見事に勝利しました(笑)

おそらく「自転車=最強」の方程式を示した世界初の事例だったのではないでしょうか?

 

次々と変化していくリズミカルなストーリー展開の中に、

歌、踊り、アクションなど様々な演出がギュっと詰まっています。

次はどんな演出が出てくるのだろうかと、

ワクワクしながら観ることができるのも

インド映画の楽しみ方のひとつかもしれませんね

 

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