インドのモバイル端末とネット環境

by 田中啓介 / Keisuke Tanaka

一昨日の11月22日(金)

ついに日本のアップル社が

SIMフリー版iPhoneの販売を開始しました。

これで日本のiPhoneもようやく

世界標準に追いついたことになります。

 

SIMフリー版iPhoneの何よりのメリットは海外旅行や海外転勤時において、

高額な通信料金を支払ったり、携帯を買い直したりする必要がなくなることです。

海外旅行では、“海外パケット放題”などのプランが使われるケースが多いと思いますが、

通常1日当たり2,000~3,000円するこの料金プランは世界的にも群を抜いて高いです。

一方で、SIMフリー版iPhoneを利用することによって

世界各国の現地SIMカードを直接利用できるメリットは大きい

例えば、インドのモバイル通信キャリア最大手Airtelでは

3Gデータ通信、データ制限1GB、有効期間30日間で255ルピー(約400円)です。

海外出張や、国外を拠点に仕事をしているグローバル人材は年々増加傾向にありますが

世界各国のSIMカードを常備して世界を飛び回る日本人は今後ますます増えそうです。

(最終使用時から一定期間が経過すると失効してしまうものが多いことを忘れずに!)

 

さて、インドでも中所得者層の増加にともなって、

iPhoneを持つインド人が増えているように思います。

今回、日本でSIMフリー版iPhoneが発売されたのはiPhone5Sと5Cですが、

例えば、5Sの日本での販売価格は16GBで75,220円(消費税込)

香港での販売価格は16GBで約72,980円(非課税)

それに対して、インドでの販売価格は16GBで約86,100円(消費税込)

物価は5分の1から10分の1とも言われるインドにおいて

スマートフォンは1台5,000ルピー以下(約8,000円以下)のものが人気を集めているようですが

一方で、日本よりも高いiPhone5Sを購入する所得層も確実に増えています。

しかし、インドのネット環境はまだ製品に追いついていないようです。

iPhone5Sや5Cは超高速4G LTEワイヤレス接続に対応していますが

ここインドではまだごく一部の地域でしか4G LTE対応していません

4G Airtel

縦えば、同社Airtelにおいて対応しているのは

Kolkata(コルカタ)、Bengaluru(ベンガルール)

Pune(プネ)、Chandigarh(チャンディガル)の4拠点のみ

残念ながらここChennai(チェンナイ)ではまだ4G LTE対応していません。

データ通信や通話が急に途切れることもありインドのネット環境はまだまだ不安定です。

IT先進国とも言われるインドですが、より良いネット環境の整備が引き続き期待されます。

 

(近所の合鍵を作ってくれるお店。分かりやすい、笑!)

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